中小企業専門金融機関として地域になくてはならない銀行に

「福岡県内を営業地盤に、中小企業専門金融機関としての使命と役割に徹し、地域社会とともに発展する」を経営理念に掲げ、地域に親しまれ、信頼される銀行を目指す福岡中央銀行。地域金融機関としての金融仲介機能を十分に発揮し、顧客の成長・発展、地域経済の活性化に貢献していく。

健全経営を貫く銀行として高い評価

2016年9月期の預金および譲渡性預金残高は4,768億円（前年同期比67億円増）、貸出金残高は3,625億円（前年同期比74億円増）と順調に推移。堅実経営に徹して毎期確実に利益を計上し、創立以来黒字決算を続けている。さらに、中小企業専門金融機関として貸出金に占める中小企業等向け貸出金の比率は92.02％、貸出先件数比率は99.87％に達するなど全国的にも高い比率を維持している。

政治・経済・社会等の幅広いテーマを対象とした「講演会」

中小企業の経営支援と質の高いサポートを提供

かねてより、地域の中小企業や個人事業主に対して経営支援に積極的に取り組んできた。また、顧客の事業内容や成長可能性を適切に評価することで企業の成長を促し、地域経済の発展、活性化への貢献を目的に2016年４月、融資統括部内に「事業性評価室」を新設。本部・営業店が一体となり、外部専門家や外部機関とも連携し「ライフサイクルに応じた経営支援の一層の強化」に努め、コンサルティング機能の向上により、顧客サポート体制の充実を図る。

地方創生が本格化し、地域における新規雇用の創出や地域経済・産業の活性化を図る上で創業支援が重要となっている中、福岡中央銀行は日本政策金融公庫や福岡県信用保証協会などの外部機関と創業支援・ベンチャー企業支援に向けた業務連携を締結。両者が持つそれぞれの機能や特性を活かしながらノウハウを共有することで相乗効果を発揮し、創業前の準備段階から創業時の資金調達、創業後の事業安定にいたるまで、質の高いサポートを提供。さらに、2016年9月に金融庁から公表された「金融仲介機能のベンチマーク」を積極的に活用し、中小企業や個人事業主のニーズや経営課題に対応した適切な解決策を提案することで、地域金融機関としての金融仲介機能を十分発揮し、顧客の成長・発展、地域経済の活性化に貢献する。

また、経営者の育成支援や企業間交流、事業発展のサポートとして、次世代経営者や若手経営者を対象とした「MUSBO元気塾」、「経営者育成塾」を開催。毎年1月には著名人、有識者を招き、政治・経済・社会等の幅広いテーマを対象とした講演会を開くとともに、地域の企業や個人事業主の交流を目的とした交歓会も開催している。

豊かな暮らしのお手伝いと社会貢献への取り組み

本店１階アトリウムに設置する「福中銀・FP保険プラザ」では、プロのファイナンシャルプランナーがライフプラン作成をはじめ、保険の見直しや資産運用等、様々なアドバイスや提案を行っている。

また、クレジット一体型ICキャッシュカード「MUSBOカード」からの収益金の一部を福岡県内の福祉団体へ毎年寄付しているほか、昨今、社会問題化している「空き家」に対する解体費用、解体後の駐車場造成費用などに利用できる「空き家活用ローン」を取り扱うなど、社会貢献にも積極的に取り組んでいる。

福岡中央銀行は、福岡経済の基盤を支える中小企業・個人事業主に、より一層広く、深く愛され親しまれる銀行を目指して、着実に力強い歩みを続けていく。

古村至朗 頭取
ふるむら・じろう／佐賀県出身。1955年1月18日生まれの62歳。長崎大学経済学部卒。77年福岡銀行入行、2009年取締役常務執行役員、11年取締役専務執行役員、12年取締役副頭取。14年福岡中央銀行専務取締役北九州本部長、15年頭取。趣味はゴルフ

【Check】福岡県内を営業地盤に、中小企業専門金融機関としての使命と役割に徹し、地域社会とともに発展する

（ふくおか経済EX2017年版より）