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拠点の移転拡張、新設で売上高が過去最高を更新

（写真左上）西日本シティ銀行から贈られたSDGs認定証
（右上）組織強化を図る役職者研修
（左下）東京オフィスの受付内線では自社キャラクターのでんワンちゃんを再現
（右下）拡張移転により、約3倍の広さになった東京オフィス

全国150万戸の住居に24時間365日、緊急駆け付けサービスを提供。昨年8月には業務拡大に伴い東京、大阪オフィスを移転拡張したほか、名古屋オフィスを新設した。企業理念の「温もりあるつながりを、日本中に。」を届ける取り組みは広がり、24年3月期の売上高は過去最高を更新する見込みである。

全国150万戸に24時間365日
緊急駆け付けサービスを提供

全国150万戸の住居に24時間365日、会員制の緊急駆け付けサービス「くらしーど24」を提供。部屋内の水漏れ・鍵の紛失・ガラスの破損など暮らしのトラブル対応から、健康・育児・介護の相談サポートまで充実したサービスを全国3900社5100店舗の不動産管理・仲介会社を通じて送り届けている。
さらに近年は、増加する外国人入居者への外国語対応サービスも充実。英語、中国語、韓国語等の主要言語から、ヒンディー語、ベンガル語など21言語に対応している。また、耳の不自由な入居者には、インターネット回線を使用したテレビ電話サービスによる手話対応を行うなど、多様な入居者ニーズに応えている。
昨年8月には、業務拡大に伴い東京オフィスと大阪オフィスを移転、拡張したほか、名古屋市中村区に「名古屋オフィス」を新設。東海エリアでの新規開拓、および既存顧客のフォローを強化した。鈴木順子社長は「当社サービスの利便性を向上させることで、1人でも多くの入居者様のお困りごとを迅速な解決に導きたい」と意気込む。
また、入居者との電話対応を行うコールセンターでは、オペレーターに対して徹底した研修、診断、分析、改善指導を実施。高いサービス品質を保っているのに加え、サーバーを東日本、西日本それぞれに構築し、本社ビル屋上には非常用自家発電装置を設置するなど万全なBC/DR（事業継続／災害対策）対応で、安心・安全なサービスを継続して提供している。

「不動産テック」に備えたシステムリプレイスが進行

不動産業界の課題解決や商習慣など価値や仕組みをテクノロジーによって変革する「不動産テック」への備えも進める同社。バックオフィス業務やコールセンター事業の効率化を図るシステムリプレイスが進行中だ。直近では、駆け付けサービスを導入する不動産会社向けウェブ管理システム「でんワンSYSTEM」のリニューアルを実施。会員企業がウェブ上で契約更新などの手続きが出来るように改良した。そのほか、AIを実装した自動音声応対システムの導入なども計画しており、サービス全体の利便性向上に繋がるリニューアルに着手している。

24年3月期売上高は過去最高を更新

2024年3月期には過去最高となる売上高約40億円を見込むなど、急成長を遂げる中、将来を担う人財教育や、採用も強化。新卒マナー研修や、管理職研修など階層別研修を本格化しているのに加えて、今期にはリクルート強化の一環で採用ページを充実させたホームページリニューアルを予定している。新サイトでは、コンテンツを明確にするための仕掛けづくりなどにも力を注ぎ、さらなる認知度向上を図る。
事業拡大の施策を進めるとともに、昨年4月には西日本シティ銀行の寄付/SDGs認証支援型子ども食堂応援私募債「希望の環」を発行。「子ども食堂」の運営を支援するなど、持続可能な社会の実現への取り組みにも積極的に参画していく構えだ。このようなSDGs推進活動や社業である生活サポート総合事業を通じて、日本中に温もりあるつながりを届け続けるシード・コーポレーション。鈴木社長は「未来の課題に挑戦し、SDGs達成に貢献できる企業へと成長したい」と飛躍を誓った。

鈴木順子　社長 すずき・じゅんこ／福岡市出身。1978年12月1日生まれ。九州産業大学卒。趣味はマリンスポーツ、スノーボード、ゴルフ

採用情報
募集職種／総合職（営業）、一般職（事務）、コールセンターオペレーター職
応募資格／全学部全学科
採用実績／2024年度4人
採用予定／5人（中途採用あり、随時採用）
年間休日／120日
問合せ先／TEL.092-532-4010
担当／堤、緒方

（ふくおか経済EX2024年）