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人材育成と組織力強化でステップアップ上場へ

（写真左）2月に完成した「アクシオ三萩野Ⅱ」（北九州市小倉北区萩崎町）
（右下）内定式

東京プロマーケット上場、北九州と福岡で躍進する総合不動産企業。次なる目標に一般上位市場へのステップアップを掲げ、人材採用と育成、組織体制の強化に取り組む。地元プロスポーツチームのスポンサーやイベント協賛などの社会貢献活動にも積極的で、地域活性化にも全力投球する。

小倉北区に7棟目の自社企画賃貸マンション完成

「人を創る。街を創る。お客様の望む答え〈ANSWER〉を提供する」。このスローガンのもと、多様化するニーズに応えてきた。上半期は不動産の売買再販事業が好調で、来店者数、仲介件数共に堅調に推移。販売用不動産も計画を上回る販売実績を達成した。北九州市に加えて本格的に福岡市やその近郊にも活動エリアを拡大している。三谷俊介社長は「福岡都市圏では2店舗の出店を考えている。九州のみならず西日本エリアの開拓に力を注ぐ」と展望を語る。
2月に7棟目となる自社企画のデザイナーズ賃貸マンション「アクシオ三萩野Ⅱ」（北九州市小倉北区萩崎町、15階建て総戸数66戸）が完成した。昨年から新規事業として取り組むゼロLDK平屋「LIMINI（リミニ）」の販売も本格化。北九州エリアを中心に、展開を加速したい考えだ。三谷社長は「賃上げや人材確保に対応できる環境を整備するため、収益物件の販売も強化していく」と力を込める。また、このほど、新たに同区浅野2丁目の土地を取得、「アクシオ北九州Ⅲ」（12階建て予定）を来年めどに着工する計画だ。近年、浅野エリアは分譲マンションやホテルの建設が進んでおり、今後の人口増を見込んでテナントの併設も検討中。本社ビルと同じ並びに位置する立地で、動向に注目が集まる。「本社ビルの壁面には大型ビジョンを設置しており、待ち合わせスポットとしても広く認知されている。今回の物件がさらなるエリア活性化の起爆剤になれば」と期待を寄せる。

外部顧問の活用を推進

東京証券取引所の「TOKYO PRO Market」上場から2年。次なる目標として一般上位市場へのステップアップを掲げる。「社員が自走する環境になり、仕事を任せられる人材が育ってきた。定着率も向上し、上場効果を実感している」と笑顔を見せる三谷社長。組織体制の強化を図るべく、外部顧問の活用を進めていく。マーケティングや内部統制、DXなどさまざまな分野で5～6人前後の増員を検討している。
働き方についても各種制度を整備。資格取得支援では、会社が取得推進する資格の受験料を負担し、取得後は資格手当が付く。特に宅地建物取引士については、外部講師による宅建講座を社内で開催。社内試験合格者には会社が全学費を負担する。人材採用の面では、昨年から社員の知人などのつながりから人材を紹介してもらう「リファラル採用」、退職した社員を再雇用する「アルムナイ採用」を導入。一方、雇用形態についても、給与、勤務体系をスキルとライフスタイルに合わせて自由にできるという条件の「パートナー採用」を新設しており、採用実績も出てきている。

社会貢献活動の取り組み強化

また、社会貢献活動にも力を注ぐ。昨年から新たにプロフットサルチーム「ボルクバレット北九州」、プロ野球独立リーグチーム「北九州下関フェニックス」、NPO法人「九州プロレス」のスポンサー企業に就任。わっしょい百万夏まつりや関門花火大会などのイベント協賛にも積極的で、地域に活力を与え続けている。この4月には、大規模火災が発生した小倉北区の鳥町食道街と旦過市場の復興支援チャリティイベントも開催予定。魅力ある企業づくりと共に、今後もその歩みを止めることはない。

三谷俊介　社長 みたに・しゅんすけ／北九州市小倉北区出身。1963年9月20日生まれの60歳。常磐高校卒。鉄工会社勤務などを経て、26歳で不動産業界に。仲介を中心に約10年間経験し、2000年に㈱アンサー倶楽部を設立。昨年5月から（一社）北九州中小企業経営者協会の会長も務めている。趣味はゴルフ

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募集職種／企画営業、総合職
応募資格／専門学校、短大、大学、大学院2025年卒業見込み（全学部全学科）
採用実績／24年度16人
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担当／前田啓美

（ふくおか経済EX2024年）