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人と環境が調和
持続可能なエネルギー革新で企業価値向上
(写真上段左から)リニューアルした本社、本社会議室(研修座学室)、本社リラックスルーム
(下段左から)福岡の新しい拠点「博多コネクタ」(博多駅前4丁目)、福岡本社エントランス、福岡リラックスルーム
創立100周年記念事業の一環として、福岡支社の建て替えや久留米本社を全面改装し、従業員の働きやすい職場づくりを実現している。日本のものづくりを支える産業ガス・エネルギーガス、人々の生命を支える医療ガスと社会貢献度の高い事業を提供してきた福岡酸素は、2050年のカーボンニュートラルを見据え、新たなステージへと進む。
働きやすい職場に環境整備
福岡支社(同市博多区)の新オフィスが21年9月稼働した。創業ほどなくして約4000㎡の同地を所有し、事業拠点として営業を続けてきたが、好立地にある土地の有効活用に踏み切り鹿島建設との共同開発に着手。9階建てのオフィスビルに生まれ変わり、福岡酸素は1、2階に入居するかたちで新たにスタートした。2階に本社機能の一部を移転、事務所内はフリーアドレスを導入し、ワンフロアになったことで新しい価値やアイデアが共創しやすい空間に。また、ガラス張りのリラックスルームを設け社内コミュニケーション活性化を図る。「各業務の見える化が進むことで、全体像が把握でき、作業精度も以前に増して向上している」と職場環境づくりに熱を入れる福田寛一社長。同時期に久留米本社の全面改装工事や熊本支社を移転新築し、組織や事業基盤の強化につなげる。
久留米本社全面リニューアル
3月24日に竣工した久留米本社は1階全フロアを実習室とした。実機装置を設置し、従来の知識やノウハウをインプットする座学中心の研修を、理論と実機操作を組み合わせた実践的研修に切り替え、スキルの底上げを図る。同所で新入社員、中堅、管理職など階層別研修や対象者別教育を一年通じて展開。優秀な人材を輩出し、中期スパンで技術ノウハウを提供する外部研修を担う考えで、これら陣容にはベテラン社員を登用し雇用延長にも対応する。
さらに、本社には産業用蓄電池や燃料電池を完備。エネルギー事業者の知見を生かしたBCP対策に目を向け、社会や暮らしを支えるエネルギーの安定供給体制を構築している。
(写真上段左から)若手社員が活躍、 移転新築した熊本支社(宇土市) (下段左から)「水素ステーション久留米」(宮ノ陣町)、 顧客目線でプランニング |
環境に関する新規事業立ち上げ
創業以来、医療ガスのみならず産業、エネルギー、プラントと事業領域を広げてきた同社。「長きにわたって本質的に安定した事業をもつ一方、危機意識をもち常に世の中の流行を取り入れ変化し続けることが必要」(福田社長)とし、“企業価値向上”を主要ミッションに改革を進める。
近年多発する自然災害、新型コロナウイルスや顕在化する人手不足など社会課題に対し、同社は6月から自然・衛生・労働をキーワードにした環境分野の新規事業を立ち上げる。既存の産業、医療、エネルギー、エンジニアリング、ソリューション事業に新規事業が加わり、課題解決の糸口とした商材を揃え、技術力を生かした自社製品の開発にも着手する。
新規事業は社内公募制により社員のアイデアを活用したもの。活躍の場を創出し、適材適所の人材配置や能力開発につながる人事評価制度を運用し、成長戦略を実行している。
水素事業の確立が成長のカギ
世界規模で脱炭素化への動きや激甚化が進む中、同社は水素社会の実現でエネルギー安定供給に舵を切る。
燃料電池車(FCV)向けの水素ステーション久留米の運営や北九州で水素サプライチェーンの構築を目指す実証実験にも共同参画する。「水素エネルギーの導入促進は、すでに世界的な潮流になっており水素事業の確立が成長の鍵を握る」と福田社長。100年を生き抜いてきた長寿企業として、持続可能な社会の実現に向けて歩みを進める。
福田寛一 社長 ふくだ・かんいち/長崎県佐世保市出身、1953年11月24日生まれの68歳。鹿町工業高校卒。2018年2月から現職、趣味はエクササイズ |
採用情報
募集職種/営業・技術・製造・管理
応募資格/高卒以上
採用実績/6人(2022年度)
採用予定/10〜15人
年間休日/110日
問合せ先/総務部人事課
担 当/中野・深川
(ふくおか経済EX2022年)