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ダイヤモンド企業を目指す総合ビルメンテナンス会社

（写真右上）お掃除アイデアコンテスト
（右下）プロのお仕事アイデアコンテスト

ダイヤモンド企業を目指す総合ビルメンテナンス会社として、マンションなどの清掃業務や機械・常駐警備業務、ホテルの客室管理、医療や介護方面と幅広く業務を展開している。一方で社員や小学生に関連するアイデアを募集し、コンテストを開催することで一人ひとりの考えを尊重している。

快適に働ける活気ある職場へ

北部九州や中九州で総合ビルメンテナンス・ファシリティマネジメントを展開する㈱セイビ九州。国内大手のセイビグループの一社としてオフィスビルや複合ビル、ホテル、マンションなどの総合ビルメンテナンス業務を展開する。
そこでセイビ九州が掲げるスローガンは「ダイヤモンド企業」だ。従業員が主役となり輝き、活動する集団を目指している。ダイヤモンドはダイヤモンドでしか磨けないように、人と人同士が高め合うことでやりがいや達成感を得ながら働こうというスローガンである。

個人の考えを尊重するアイデアコンテスト

「顧客や社員に喜ばれるような方法を考える事で、社員一人ひとりが経営の参画者として活躍できる機会をつくりたい」という森永社長の思いから「プロのお仕事アイデアコンテスト」を毎年開催している。
日々の業務を円滑にするアイテムや顧客のためになりそうなアイデアを募集し、優秀な作品を表彰するもの。もともとリクルートを目的に、「お掃除アイデアコンテスト」として、全国の大学生を対象にスタートしたものだったが、同社の業務は掃除だけでなく幅広いため、仕事という枠に広げた。第8回目となる昨年は、約300作品の中から、優秀な作品9つを表彰。プレゼンテーションを経て、ちりとりでごみを集めつつ、ほうきに着いたわたぼこりも綺麗にするアイテムが、年齢が離れている現場の先輩への思いやりと愛情が伝わったとし最優秀賞に選出された。今後も『会社を引っ張るのは自分自身』という思いを持って行動を起こすきっかけづくりをしていく。
一方で、対外的なイベントとして「親子でつくる夏休みアイデアコンテスト」を九州・沖縄在住の小学生を対象に開催している。親子が一つの目標に向かって協力し合うことで、相手を思いやる気持ち、掃除の大切さを育む取り組み。第2回目となった昨年は、楽しくなる掃除のやり方や道具の部門、メガネや手入れグッズの部門、「親子の愛」をテーマとした絵本作品部門で実施。VRを用いて敵（ごみ）を倒し掃除を楽しくする作品が最優秀賞を受賞。森永社長は「これからも皆の新しいアイデアで、より良い世の中にしてほしい」と讃えた。

人材の活躍を後押しする「みんなの約束」

ホテルなど稼働率が伸長するなか、万全な人員体制のセイビ九州。定着率が高い理由には、一人ひとりの活躍を後押しする環境にある。「みんなの約束」という規定には①あいさつをする②ありがとうを言う③人の話を聞くなどを定め、職場に行くことが楽しみになるような何でも話しやすい活気ある職場づくりを目指している。
設備管理をはじめとするメンテナ ンス業務は豊富な知識とスキルが必要。そこで、手厚い人材を促す取り組みの一例として「特定技能活躍制度」がある。同社の中でも専門職は他にもたくさんあるが、このように専門的な能力や技術を持っている社員がより一層、自分の力を高めていきたいと思ってもらい活躍できる制度を新設した。それが特定技能活躍制度で、これにより人材が 定着しイキイキと働ける環境の構築へつながっている。
昨年からは「10年成長シート」を作り、新卒生の入社後の不安を少しでも解消するために、一緒に将来を設計し、モデルを提示してあげることで将来にも寄り添う。ほかにも若い世代に清掃という仕事の重要性を社会に伝えるため、これまでに3冊のマンガ本を発行するなど業界のイメージアップにも力入れる同社。来年の設立50周年に向けてさらに輝きを放つ。

森永幸次郎　社長 もりなが・こうじろう／福岡市早良区出身。1965年12月23日生まれの58歳。九州産業大学商学部経済学科卒。趣味はゴルフや旅行。特に好きな国はアメリカで、ニューヨークやロサンゼルスの街並みがお気に入り

採用情報
募集職種／営業および業務管理、客室清掃、一般清掃、病棟助手、食器洗浄、電話交換など
採用予定／随時
年間休日／採用現場に基づく
問合せ先／TEL.092-451-4313

（ふくおか経済EX2024年）