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豊富なノウハウと確かな技術を活かしたオンリーワン企業に
(写真)大牟田市の本社外観
「健康」と「環境」をテーマに、社会へ貢献するというパーパスのもと、医薬品・健康食品・化学品事業の主力3事業を展開する室町ケミカル㈱。2023年5月期から「中期経営計画2025」をスタートし、「開発強化と収益性改善」を目標に成長戦略を推進している。
「中期経営計画2025」スタート
23年5月期から25年5月期までの「中期経営計画2025」をスタート。3カ年で売上高は25.0%増の71億円、営業利益は37.2%増の6億円を目標数値に設定しており、売上総利益率を維持しながら売り上げを伸ばすことで、営業利益増加を図っていく。そのために、「開発力強化と収益性改善」、「新規案件への生産設備投資と既存設備の更新投資」、「コンプライアンス体制強化と品質保証強化」を掲げ、新製品開発や成長期待分野への参入、生産量増加を見据えた生産・品質管理体制の強化を進める。
医薬品事業は、国内における原薬のシェアが順調に拡大しており、輸入原薬2製品を新規顧客に販売開始。取り扱う8品目が国内トップシェアを獲得している。インドを中心とした海外取引先とは、来期以降の上市を目指し、量産化へ向けた品質基準達成のためのサポートを本格化していく。また、特異技術による自社新製品の立ち上げも順調で、3製品の製法開発が完了し、顧客需要に応じた量産化検討を開始予定。新たな製法については積極的に特許出願しているほか、受託合成による新薬開発サポートでも3製品を開発中だ。
健康食品事業では、容量増に対応できる「Tパウチ・ショット」商品として、森永製菓向けOEM製品「パッションフルーツLaboゼリー」が22年10月に上市されたほか、さらなる新製品の上市に向けて活動しており、「Tパウチ・ショット」案件は徐々に増加傾向にあるという。今後は通販業者向けODM製品の拡販、原材料メーカーとの協業による顧客獲得、機能性表示に対応した製品の企画・提案、高齢者向け製品への応用も加速していく。
化学品事業はWEBサイト「イオン交換樹脂総合情報センター」を開設して多様な業界に向けた情報発信を強化、展示会出展や講演・学会発表などの活動を通じて、これまで接触のなかった業界や用途などからの問い合わせが増えており、今後の展開に大きな期待が寄せられている。加えて、海外イオン交換樹脂メーカーとの共同開発品として、火力・原子力発電所向けの高架橋度イオン交換樹脂や、半導体関連向け高純度イオン交換樹脂を拡販し、競合の少ない特殊な液体処理でのニーズを取り込んでいく方針だ。
(写真上)医薬品原薬・中間体設備 (下)分離膜を用いたバイオディーゼル燃料精製装置 |
アライアンス強化で技術融合
「豊富なノウハウと確かな技術を活かし、顧客の問題を解決するオンリーワン企業を目指します」という長期ビジョン実現に向けてアライアンス強化による技術融合にも取り組む。22年9月には5社共同開発による、分離膜を用いたバイオディーゼル燃料精製装置を上市。高純度の精製が可能な上に、熱処理が不要なため安全性が高く、ランニングコストも抑えられる優位性を誇る。
1月には、日邦産業㈱(名古屋市中区錦1丁目、岩佐恭知社長)とエレクトロニクス事業における資本業務提携を締結。両社の保有する技術情報などの交換に加え、室町ケミカルの機能材料受託生産機能や水精製技術と、日邦産業の高機能エポキシ系接着剤の試作・開発機能や、組み立て・量産技術を組み合わせることで、事業シナジーと企業価値の向上に取り組んでいく。
青木淳一 社長 あおき・じゅんいち/群馬県太田市出身、1965年8月30日生まれの57歳。国立群馬高専工業化学科卒業後、86年4月カネボウ㈱入社、2005年3月日東グラステックス㈱入社、07年4月日東紡績㈱入社、10年7月に室町ケミカル㈱入社後、13年8月に執行役員つくば工場長、14年6月執行役員生産本部長、15年8月に取締役就任、16年8月から常務取締役。19年12月に社長就任 |
採用情報
募集職種/(大学卒)総合職(高専卒)技術
応募資格/営業/大学卒、全学部全学科 技術/高専卒、機械・電気系
採用実績/2023年度5人
採用予定/5人
問合せ先/TEL.0944-41-2131
担 当/江口
(ふくおか経済EX2023年)