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大手門の新たなランドマーク
「りすのこスクエア」始動

（写真）2024年1月にグランドオープンした「りすのこスクエア」

福岡市中央区大手門に１月に誕生した「りすのこスクエア」。快適な住環境と多世代が交わる賑わいの場を提供しながら、地域の健康増進を支援する医療拠点として大きな注目を集めている。進化を続ける天神の「桜十字メディカルスクエア」とともに、これからも地域医療の新たな価値の創出を目指す。

事業者・地域・行政の共創で誕生

福岡市簀子小学校跡地（福岡中央区大手門3丁目）でJR九州グループと共同で開発を進めてきた複合施設「りすのこスクエア」が1月、グランドオープンした。
桜十字グループの「桜十字大手門病院」と住宅型有料老人ホーム「ホスピタグラン大濠公園」から成る「桜十字メディカルフォレスト」を核に、体育館、芝生広場、 JR九州運営の自立型有料老人ホーム、多目的施設などで構成。「地域を支える場所、再び－Reすのこ－」というコンセプトのもと、事業者・地域・行政の三者共創による快適な住環境と医療の提供に加え、地域の賑わいと人々の交流、災害に強い安全安心の拠点としても機能する新たな街づくりのモデルとして注目を集める。

（写真）住宅型有料老人ホーム「ホスピタグラン大濠公園」の居室。 高級感あふれる落ち着いた雰囲気の空間となっている

景観配慮の建築物としても高評価

4月には天然芝の養生を終えた広場「すのこ芝生広場」（約3,000㎡）が一般開放（激しい運動除く）される。ここは体育館とともに、災害時の避難所・避難場所として避難者の24時間受け入れを可能にしており、広場内にはマンホールトイレやかまどベンチも整備。冬芝の採用で年中緑に覆われたフィールドの美しさは圧巻で、今夏予定されている運動会を皮切りに、様々な地域行事に活用されていくことになる。
そしてこの美しい天然芝と同じく目を引くのが施設の緑化だ。設計の段階から植樹を組み込むことで緑化率は45％超を実現。壁面やアプローチなどに溢れる木々や植物、地域住民らと協力して植栽した季節の花々らが、都心にありながらも緑豊かな環境を演出している。
また施設全体が周辺環境に配慮した建築物として認定されるCASBE
E福岡（福岡市建築物環境配慮制度）でAランクを取得しているほか、省エネと創エネの両立でエネルギー消費量を30％以上削減する建造物が認定される「ZEB　Oriented」を福岡県の病院・高齢者施設としては初めて取得。人と街と社会に配慮した都会のオアシスとして、施設全体の魅力とウェルビーイングを高めている。

（写真）積極的な植樹で緑が溢れる「りすのこスクエア」の中庭

好調な健診事業はさらに進化へ

一方で桜十字グループにおける福岡事業の本拠として、また天神・渡辺通りのランドマークとして今年で開業11周年を迎える「桜十字メディカルスクエア」。桜十字福岡病院に、デイケア、リハビリ、住宅型有料老人ホームの機能を置く「医療・福祉・住宅」を積層した複合施設の草分け的存在として知られ、周辺の急性期病院と密に連携しながら地域医療の底上げに貢献してきた。
特に健診・人間ドックを提供する予防医療事業においては、充実の医療機器と女性に優しい受診環境、おもてなしを追求したホスピタリティへの評判が高く、受診者数は10年間で約9.5倍と驚異的な伸びを見せる。3月には多様化する健診需要に対応するため、日帰り対応のプレミアムプラン「エグゼクティブ人間ドック」がスタートしたほか、住宅型老人ホーム「ホスピタルメント福岡天神」も同月に一部をリニューアルするなど、施設はより快適で上質な空間へとアップグレードし続けている。
桜十字グループの福岡事業の要となる天神と大手門。時代の変化を汲み、それぞれの特色に合った展開をしていくことで、地域医療の新たな価値の創造を目指す。

（写真）桜十字福岡病院がある桜十字メディカルスクエア

（ふくおか経済EX2024年）