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水創りのプロが挑むRO膜洗浄事業を新たな柱に
(写真)7月に完成するRO膜の洗浄工場(完成予想図)
創水プラントの納入を軸とした地下水ビジネスや近年力を入れる排水再利用に次ぐ新たな柱として、RO膜洗浄の事業化に向けた準備が進む。持続可能な社会と人々の豊かな暮らしへの貢献を使命に、水のトータルソリューションを提供するプロ集団は100年企業に向けた新たな価値の創造を目指す。
RO膜のリサイクルを可能に
創業から半世紀以上に渡って国内1,300カ所以上に創水プラントを納入してきたゼオライトが、コア事業である地下水・排水再利用ビジネスに次ぐ新たな事業の柱として期待を寄せるのが、RO膜の洗浄・再生だ。
同社では本社敷地内に今年7月の完成に向けRO膜の洗浄工場を建設中で、完成すれば年間5,000本の使用済み膜の洗浄と性能試験が可能になる。自社プラントのみならず、他社プラントの膜洗浄も積極的に受託し新たな需要を掘り起こしていく。
「RO膜の新調はコストがかかる。洗浄によってリサイクルできることを知ってもらい、膜の再利用を促進したい」と事業への意気込みを語る嶋村社長。すでに本稼働の前から膜の洗浄・再生に関する問い合わせやアライアンス案件が国内外から数多く寄せられており、特に半導体の製造プロセスやオンサイト型水素ステーションで水素を作り出される時に欠かせない「純水」の製造関連分野からの注目度は高い。
「RO膜は溶剤などの薬品の濃縮に使用されることもあり、目詰まりを起こした膜は当然ながら交換が必要となる。従来の水を綺麗にするというだけでなく、今は膜の用途も様々。RO膜ユーザーの幅広いニーズに応えられるよう、万全な態勢を構築したい」。専門性が求められるニッチ分野ではあるが、長年水事業に携わってきた同社の高度なメンテナンス技術が生かせる新事業として、また排水再利用とともに循環型社会に貢献する重要なミッションとしても、嶋村社長のこの事業にかける思いは強い。
(写真)普及に力を入れる排水再利用プラント |
海外展開への布石も着々と
このほかの新規事業として、数年前からは自治体向け水道インフラ整備の一環として、官民一体で公営水道の分散型給水に関する取り組みもスタートしている。
また国土交通省が国家の成長戦略として、海外での下水道技術の実証事業を進める中、排水処理技術を駆使した再生水ビジネスの海外展開を視野に入れた動きにも着手。昨年は7月に海外での水ビジネスをサポートする官民連携組織「北九州市海外水ビジネス推進協議会(KOWBA)」に加盟したほか、10月にはベトナム・ホーチミン市で開催された上下水道分野の国際展示会「ベトウォーター」に、福岡市主催のブースにて出展し、福岡発の水処理エキスパートとして海外向けプロモーションの強化に乗り出している。「自治体向け水道事業も海外展開もプロジェクトの実現までにかなりの時間を要すると思うが、何より先行事例を作ることが大事。地道に事業を遂行しながら、そこで得た知見やノウハウを今後の展開に生かしていきたい」と嶋村社長は前を見据える。
(写真)23年10月にベトナム・ホーチミン市で開催された 上下水道分野の国際展示会「ベトウォーター」に出展 |
25年初頭に新型浄水器を発売へ
2025年2月頃には、浄水器の新型機の発売が決定している。新型機は液晶のタッチパネル搭載のスタイリッシュなデザインで、冷水やお湯だけでなく炭酸水も出る。またホースに繋いだ水道水からも専用タンクに注いだ水からも給水できる2wayタイプの浄水器で、コンセントさえあれば設置場所を選ばない優れモノだ。パネル式、非パネル式(廉価版)の2種類のタイプを販売予定で、家庭向け市場のさらなる需要開拓に弾みをつける。「水創り」による様々なソリューションを通して、人々のより良い生活と社会の持続的発展を支えている同社。これからも創業精神と卓越した技術の継承で100年企業への歩みを進めていく。
(写真)25年2月に発売予定の新タイプの 浄水器 |
採用情報
募集職種/営業系、技術系、メンテナンス系
応募資格/2025年大学・大学院卒業予定
詳しい採用情報はJP上の採用サイトで開示
(ふくおか経済EX2024年)