COMPANY

15のミッションで地域医療、福祉を支える

（写真）久留米市中央町の本社ビル。左奥の建物が増築部分

創業以来の医薬品卸をはじめ、調剤薬局や介護サービスなどの事業を北部九州で展開。新たなニーズとウォンツに真摯に耳を傾け、コミュニケーションの力で確かな信頼関係を構築してきた。新領域へ果敢に挑み、多職種連携の強みを生かしたワンストップサービスで成長を続けていく。

社名変更で新たな船出

1976年に後発医薬品（GE）の卸売業として創業。現在では調剤薬局をはじめ医療、介護に関わる12事業を手掛けるグループへと成長した。「メディカル＆コミュニケーション」を意味する「エムコム」の社名で長年展開してきたが、事業領域の拡大を背景に、2021年4月から「スカイメディカル」に社名変更。さらなる発展に向けた取り組みを加速している。「医療機関からの要望や相談に一つ一つ応えていく形で事業内容が増えていった。グループ内で完結できるワンストップサービスが最大の強み」と謝意を示す三井所嘉彦会長。今年は福祉施設2カ所、調剤薬局3店舗の開設を計画中で、このほか新規クリニックの開発も予定している。

新領域へ積極果敢に挑戦

総人口減少や後期高齢者の増加といった社会的問題に対応すべく、今年から3つの新規事業を開始する。夏めどに本社ビル内に「訪問診療センター」を開設予定で、看護師や薬剤師などさまざまなスタッフによる多職種連携の強みを生かしたサービスを提供していく。昨年11月に設立した㈱スカイジェイでは、外国人医療従事者の紹介事業を始める。モンゴルを中心にベトナム、シンガポール、インドネシアの人材を医療機関につなげていく。海外人材に向けた医療ツーリズムも計画しており、今後さらに展開を強化する考え。年内に日本医薬品の輸出事業もスタートし、地域のみならず国への貢献も果たす構えだ。三井所会長は「これらの15ミッションが全てそろった時点で、より深く高度な医療貢献ができる。新たなニーズとウォンツに真摯に耳を傾け迅速に対応し、精進していくことが当社グループの最大の務め」と力を込める。

（写真）ラウンジスペース（上）と、大会議室（下）

久留米本社ビルを増築

昨年11月、久留米本社ビルの増築が完了。既存社屋の横に鉄骨造6階建てを建設し連結した。全体の約75%を占める女性スタッフのアイディアを取り入れ、ラウンジスペースや仮眠室、エステルームを設置するなど、働きやすい環境の整備にも余念がない。理学療法士による身体の歪み矯正や美容アドバイザーによるアドバイスも受けられる。「自分の役割は逆ピラミッドの一番下で支えること」と言い切る三井所会長。「社員に対するコンセプトとして、『経済』、『時間』、『経験』の3点で豊かになることを掲げている。仕事を通じてそれを実現してもらいたい」と笑顔を見せる。4階の大会議室は外部にも開放し、地域連携の場としても活用する方針だ。
人材育成では、各職種に合わせた研修制度とキャリアパスを用意。将来を考えた選べるプログラムも備えている。多彩な職種、キャリアを持つスタッフが在籍する同グループにおいて、最も重視しているのは各事業部間の連携、社員同士のコミュニケーション。サービス提供の根底にある「コミュニケーション」にこだわり続けるその姿勢こそが、多方面から支持され続けている所以であろう。「医療と共に、豊かな明日の暮らしへ。」をモットーに、飽くなき挑戦でさらなる成長軌道を描く。

三井所嘉彦 代表取締役会長 みいしょ・よしひこ／三井郡大刀洗町出身。1960年6月4日生まれの62歳。久留米市立南筑高校卒

採用情報
募集職種／薬剤師、看護師、介護士など
採用予定／若干名
インターンシップ／随時開催
問合せ先／TEL.0942-48-8833
担　　当／総務部

（ふくおか経済EX2023年）