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起業30年、のれんをつくり〝らしさ〟を生み出す
（写真左上）コンダクトレジデンス丸山町B棟
（右上）コンダクトレジデンス、（その下）大学ゼミのパートナーを担当
（左下）産学連携プロジェクト（那覇市）
（右下）17店が入居する飲食街「沖縄牧志屋台村」
信用格付けAランクに2023年に認定され、今年11月に創業30年を迎える。今ほど若い世代の起業家がいなかった時代に和田社長は25歳で会社を興し、その間リーマンショックなど不動産市場の荒波を乗り越えながら着実に歩んできた。いよいよ老舗企業といわれる位置に立ち、「これから一層、社会的責任も大きくなり、社会に伴走しながら地域に還元していく」と決意する。
それを体現すべく30周年を起点にメセナ活動とウェルビーイング推進を掲げ、24年度内に本社ビル内に大学の研究で活用した絵本、彫刻のギャラリーを開設。芸術文化を通したワークショップ、子育て支援、障がい者支援を展開する。「あらゆるCSR活動がある中で当社は、学びが日常にある環境を創出することでリベラルアーツ（教養）を高めていくことを支援できれば」と同社“らしさ”を打ち出す。また、ウェルビーイングとDXを加速し、健康経営、DX認定を目指し職場環境の改善を図っている。
本業では北部九州中心に不動産開発を手掛け、時代ニーズに合った自社ブランドの新築物件を拡大中。近年は地元大学や自治体との産学連携の取り組みを強め、下関、大分、沖縄と持続可能な街づくりの領域で存在を発揮する。今春には那覇市で開発した産学連携の飲食街「牧志屋台村」が竣工、街の賑わいを創出する事業成果を積み上げている。
こういった、中大規模の開発案件が増える中、私募債を継続的に発行し安定的な資金調達で盤石な組織を確立している。「アライアンスを進め不動産の力で社会課題を解決したい」と今後も新たな価値を創出し歴史を刻んでいく。
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| 和田克之 社長 わだ・かつゆき／下関市出身。九州大学大学院感性学修士、北九州市立大学大学院修了経営学修士（MBA）。九州・アジア経営塾（KAIL）第6期生。趣味はクレー射撃、狩猟、馬術、ヨット、ダイビング、スキー、茶道。資格は建築士、経営士 |
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