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北側コンコース延伸部分を全面供用 福岡国際空港


週刊経済2023年12月5日発行号

搭乗橋6基すべてを運用開始

福岡空港を運営する福岡国際空港㈱(福岡市博多区下臼井、永竿哲哉社長)は12月1日、国際線ターミナルビル等増改築工事で整備を進めてきた北側コンコース延伸部分を全面供用開始した。
同エリアはこれまで、バスによる移動で航空機の乗降が行われてきたが、ターミナル増改築工事に伴い、天候に左右されずに搭乗待合室から航空機に直接移動ができるように建屋によるコンコースの整備が進められてきた。延伸部分はピロティ構造で1階は屋外、2階に到着コンコース、3階には搭乗待合室が配置された。2階と3階を合わせた延べ床面積は約1万1千㎡。搭乗ゲート6カ所、旅客搭乗橋6基(うち3基は10月29日に先行運用)のほか、動く歩道3基が設置された。3階の搭乗待合室エリアは、日本家屋の縁側をイメージした木調の天井をはじめ、日本の四季を感じさせる坪庭エリアを設け、坪庭エリアには福岡県産ヒノキを用いたテーブル、博多織をあしらったイス、大川組子の行燈を備えたロビーチェアなどを設置し、「福岡らしさ」(広報課)も演出しているという。また、旅行グッズなども取り扱うドラッグストア「KOKUMIN」、ダイニングバー「KRAZY MEAT by ODA CHIKUSAN」、オーガニック抹茶などを提供するカフェ「THE MATCHA TOKYO」などの店舗・飲食店、男女共用トイレ、キッズスペース、ワーキングスペースなども設け、利用者の利便性向上を図る。6基の搭乗橋新設により、国際線地区にある16スポット(駐機場)のうち12スポットがバスを利用せずにターミナルから航空機への移動が直接できるようになった。
同社による国際線ターミナル等増改築工事はすでにターミナル前面の立体駐車場が今年2月に供用したほか、24年11月末には国内線ターミナルビルを結ぶ内際連絡バス専用道、アクセスホールが完成するほか、22年5月に着工した国際線ターミナルは増設滑走路と同じ25年3月末の完成を予定している。