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トイレ付移動事務室車を導入 日本乾溜工業


週刊経済2023年11月7日発行号

現場で働く女性社員の環境改善に

交通安全施設、法面工事施工の日本乾溜工業㈱(福岡市東区馬出1丁目、兼田智仁社長)は10月、トイレ付移動事務室車を導入した。
同社では現場に女性社員の雇用を強化していることから働く場の環境改善の一環。兼田社長は昨年4月の着任直後から各拠点の現場を回り、社員と面談を重ねる中で、女性社員から「トイレはコンビニで済ます」、「男性が多いため着替える場所を探す」といった現状を聞き導入に踏み切った。
ベース車両はトヨタのタウンエースDX1500cc。全長4450、幅2070、高さ2800(㎜)。収納付き水洗様式便座、手洗い場、収納型打合せテーブル、ベッド兼イス、本棚、冷蔵庫、エアコン、コンセプトなどが標準装備されている。走行中は使用不可で定員は2人。車両の塗装デザインは若手女性社員が企画。広域工事部の髙田舞香さんは「可愛らしく、清潔感を意識した」と、薄いグリーンと白を基調とした新緑のデザインがあしらわれている。兼田社長は「車両の運用は若手女性社員に任せている。今後も現場職員の環境改善、作業効率向上に取り組みたい」と話している。