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イフジ産業
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藤井 宗徳
イフジ産業㈱ 社長
ふじい・むねのり／福岡市東区出身。1975年6月2日生まれの48歳。99年同社に入社。2007年6月取締役に昇格し、08年3月常務。09年11月専務昇格と同時に子会社の日本化工食品㈱社長に就任、19年8月退任。14年6月イフジ産業㈱社長に就任。22年2月日本化工食品㈱社長に就任
鳥インフルエンザ発生、ピンチを好機に過去最高益
「液卵は食品メーカーにとってなくてはならない『半導体』。トップメーカーとして挑戦を続けていく」と藤井宗徳社長は語る。過去最大規模となった鳥インフルザの感染拡大が食品業界を襲う中、生産者との信頼関係による原料の確保や冷凍在庫の早期確保、ブラジルからの鶏卵輸入などによる迅速な対応で安定供給を実現。液卵の販売数量、売上高、経常利益ともに過去最高を記録した。「培ってきた信頼とスピーディーな決断でピンチをチャンスに変えることができた」と藤井社長。今期は、食品業界での卵製品の生産抑制により液卵の販売数量の低下を予測しつつも、鶏卵相場が引き続き高く推移することで１０期連続の経常増益に期待がかかる。設備投資面では、名古屋事業部で今年４月に約４億円をかけて液卵の製造設備を増強し、従来の約１・５倍の生産量を実現。また、来年３月に福岡事業部で割卵機、殺菌機、貯蔵タンクの増強を計画しており、さらなる生産力向上につなげる狙いだ。
一方、卵白プロテインパウダー「ＲＥＶＯＰＲＯ」では新たに新味の宇治抹茶味を発売し、ラインナップを強化した。フィジーク界で着実に存在感を増す一方で、「筋トレのライト層の取り込みに向け販売戦略の強化を図っていく」とさらなる飛躍へ熱意を見せる。
DATA
所在地／〒811-2318 粕屋郡粕屋町戸原東2-1-29
TEL／092-938-4561
設立／1972年10月
資本金／4億5,585万円
事業内容／液卵・冷凍卵の製造・販売、プロテインの製造・販売、粉体調味料の製造・販売、太陽光発電事業
従業員／114人（2023年３月末単体）
売上高／208億9,100万円（23年3月期連結）
拠点／関東工場（茨城県水戸市）、名古屋工場（愛知県安城市）、関西工場（京都府井手町）、福岡工場（本社）
関連会社／日本化工食品㈱
（ふくおか経済2023年11月号FACE）