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自社開発の「焚き火台」がグッドデザイン賞 乗富鉄工所


週刊経済2023年10月11日発行号

初受賞

水門メーカーの㈱乗富鉄工所(柳川市三橋町、乗冨銀蔵社長)は10月5日、自社開発商品の焚き火台が「2023年度グッドデザイン賞」を受賞した。
自社工場で働く鉄工職人の技術力を生かしたいという方針から、オリジナル商品の企画、開発を強化するなかで商品化したもの。商品名は「ヨコナガメッシュタキビダイ」。通常、メッシュ式の焚き火台は風の影響で炎が安定せず、灰や火の粉が舞ってしまうという弱点がある。同社商品は、ステンレスメッシュを風の影響を受けにくい凹型の形状にすることで、燃焼効率を維持したまま炎の安定化を実現させた。価格は2万6950円。また、メッシュ部分から常に火加減が確認できるため、焚き火調理を容易にしたほか、焚き火台に五徳を組み合わせることで、ダッチオーブンなどを使った本格的な料理ができる点など、機能性とデザイン性が評価されて今回の受賞に至った。
同社では「オリジナリティのある魅力的な商品づくりをものづくり業界の活性化につなげたい」と話している。
同社は1948年創業、1969年設立。資本金3千万円。23年10月期売上高は過去最高の14億円を見込んでいる。従業員は約60人。