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東京・銀座にとんかつ店の新業態 アトム


週刊経済2023年10月3日発行号

インバウンド需要見込む

食肉加工卸、飲食店事業などを手掛けるアトム㈱(福岡市東区松島5丁目、花田利喜社長)は9月9日、東京都中央区銀座6丁目に、とんかつ店の新業態「和心とんかつ あんず はなれ」をオープンした。
場所は数寄屋通り沿い「小池ビル」1階。座席数は26席。同社は「和心とんかつ あんず」を国内のほか、台湾、シンガポール、韓国、マレーシアで約30店舗展開しており、特に銀座店は外国人観光客の来店も多いという。海外からの団体旅行解禁などを受け、インバウンド需要がさらに高まっていくことを見込み、世界に向けて「高級とんかつ」を発信する新業態店舗を設けた。A5ランクの宮崎牛を使った牛カツのほか、高級和豚「上州豚とことん」を使ったとんかつは、フライヤーではなく銅鍋を使って職人が手揚げ。有田焼土鍋で炊き上げたご飯とともに提供する。宮崎牛サーロインかつ膳は税込み1万780円、宮崎牛シャトーブリアンかつ膳は1万4080円。豚ヒレのシャトーブリアンかつ膳は5280円。平日のランチタイムには20食限定で、とことん豚を使ったとんかつ(ヒレまたはロース)などの「あんず膳」(1650円)も提供する。営業時間は午前11時〜午後10時(午後9時ラストオーダー)。
同社では「これまで、期間限定で牛カツを提供したことはあったが、通常のメニューとして提供するのは初めて。国内はもちろん海外のお客さまにも、日本らしい食を通して国産肉のすばらしさを知っていただきたい。今後は海外出店も目指している」と話している。
同社は1985年10月設立。資本金は6300万円。従業員は245人。