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2億円かけ鋼板溶断設備を導入 豊鋼材工業


週刊経済2023年10月3日発行号

溶断速度が1・8倍向上

鉄鋼・金属加工販売の豊鋼材工業㈱(粕屋郡篠栗町尾仲、牧内英樹社長)は、苅田工場(京都郡苅田町幸町)に鋼板の溶断設備を導入、9月上旬から稼働開始した。付帯設備含む総事業費は約2億円。
老朽化に伴う設備更新で、新設備導入により生産性向上や納期短縮を図ることが狙い。導入したのは小池酸素工業製のファイバーレーザー溶断機「FIBERTEX-18000DBC」。九州で同溶断機を導入するのは豊鋼材工業が初。従来の設備であるCO2レーザーと比較して溶断速度が1・8倍向上し、消費電力は約50%削減できる。さらに、長時間運転が可能な生産ラインを構築したほか、溶断板厚の拡大で、これまでほかの機械で加工していた厚手製品も対応できるようになった。
同社では「12月に福岡工場にも同型のファイバーレーザー溶断機を導入する。引き続き品質と生産性向上を目的に、設備の改造や更新を進め、生産基盤の強化を図っていく」と話している。
同社は1958年6月設立、資本金4億5千万円。2023年3月期連結売上高は179億円。従業員238人。