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中心市街地への企業進出は7年間で計19社に 久留米市


週刊経済2023年8月29日発行号

今年は7月末時点で3社が進出

久留米市中心市街地に2015年度から22年度までの7年間で、計19社が進出していることが、同市企業誘致推進課の取材で分かった。
同市における企業誘致の取り組みはダイハツや資生堂など大手企業の生産、開発拠点の誘致に成功した実績がある一方、西鉄久留米駅周辺を含めた中心部のオフィスビルにもコールセンターの誘致に積極的に取り組んでおり、一定の成果を収めている。企業誘致推進課によると、直近ではコロナ禍の影響で地方への拠点進出が鈍化した20年度、21年度は年間1社にとどまっていたものの、昨年度から回復基調となり、4社が進出。今年度は、6月に商用車の買取事業に関するコールセンター事業を展開する㈱MMコネクト(札幌市中央区、石井雄也社長)、コールセンター運営のグラハムコミュニケーションズ㈱(東京都文京区、原田脩平社長)の2社が西鉄久留米駅東口の「FLAG KURUME」に進出することを発表したほか、もう1社も同市への進出を決定した。
企業誘致推進課の原口彰課長は「西鉄久留米駅に近い“駅チカという好立地でありながら、福岡市や北九州市に比べて、オフィスの賃料が安いことや、スタッフの確保が比較的容易なことも決め手になっているのではないか」と話す。