NEWS

売上高は13・8%増の114億2100万円 リックス第1四半期


週刊経済2023年8月22日発行号

経常利益は9億7700万円

機械商社のリックス㈱(福岡市博多区山王1丁目、安井卓社長)の2023年4~6月連結決算は売上高が前年同期比13・8%増の114億2100万円、経常利益は同32・3%増の9億7700万円となった。
営業利益は同36・6%増の7億4600万円、純利益は同41・7%増の6億9600万円だった。主要取引業界別の売上高では、鉄鋼業界向けの売上高が同21・2%増の34億2300万円。新規投資ライン向け設備機械の販売が増加したとともに、海外製鉄所向けの動力軸継手の販売が好調だった。
自動車業界の売上高は同18%増の20億3400万円。電池製造部門への部材の販売や機械加工工程での電気部品修理品の販売、樹脂供給装置の販売などが売り上げ増に寄与した。電子・半導体業界の売上高は同2・1%増の15億4700万円。前期から継続して半導体エッチング装置向け部材の受注が増えたことや、インバーター類の販売が増加したことなどにより、売り上げが伸長した。ゴム・タイヤ業界は同57%増の10億3800万円。グループ会社のオリジナル品であるバルブ・タイヤ関連機器や断熱板の販売が国内外問わず好調であった。
工作機械業界の売上高は同19・2%増の6億7400万円。ロータリージョイントの販売が継続して増加したのに加え、加工機メーカーやクーラント装置メーカー向けポンプ類・浮上油回収器などの販売が増加した。高機能材業界の売上高は同18・3%減の4億1400万円。医薬・化粧品分野の開拓に加え、修理・再生ビジネスにも注力した結果、フィルター関連の受注は伸びたものの、前年同期に見られた設備更新案件がなかったことなどが影響した。
環境業界の売上高は同16・2%減の4億4700万円。環境対策品の売り上げが継続して伸長し、水処理プラントや発電所向けの工事案件の受注などがあったものの、前年同期に発生した特需が今期はなかった。紙パルプ業界の売上高は同18%増の2億5100万円。原動設備向けのボイラー関連機器、ブロワ関連の受注や製紙装置メーカーへの機器販売の増加により売り上げが増えた。
今期の売上高見込みは前年同期比4・1%増の471億円で、経常利益は同5・3%減の35億5千万円を見込んでいる。