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九大学研都市エリアに「伊都支店」 西日本シティ銀行


週刊経済2023年8月8日発行号

合併後初の新規出店

㈱西日本シティ銀行(福岡市博多区博多駅前1丁目、村上英之頭取)は10月16日、伊都支店(同市西区田尻東1丁目)をオープンする。
場所はJR九大学研都市駅北側「北原・田尻土地区画整理事業」の事業地内で、駅周辺と九州大学伊都キャンパスを結ぶ市道「学園通線」沿い。同駅周辺地域では初の銀行出店で、同行でも2004年10月の合併以来、初の新規出店となる。敷地面積は約2千㎡、延べ床面積は約910㎡。駐車場収容台数は30台。窓口やATM4台のほか、コンサルティングブースを5つ設け、個人営業担当を3人配置するなど、資産運用や相続・信託などの相談に対応。中期経営計画でも営業店の役割として掲げる「コンサルティング中心の場」としての機能を充実させる。また、同行と九大との産学連携の拠点としても活用。大学発ベンチャーの支援や、学生向けの金融リテラシー教育などに取り組むほか、同大学に関する情報を発信する「九大コーナー」を設置する。環境配慮型店舗としては、日射遮蔽効果を高める水平ひさしや太陽光パネル、空調・LEDなどの省エネ機器を導入することで、建築物の環境認証「Nearly ZEB」、「BELS」最高ランクの5つ星の取得を予定している。営業時間は、窓口が午前9時〜午後3時、ATMは平日が午前7時〜午後11時、土日祝日が午前8時〜午後9時。
同行では「九大のキャンパス移転以降の人口増加や企業集積、周辺の開発など、今後も発展が期待できる地区であり、以前から出店を検討していた。周辺で現役世代を中心に人口増加が続いていることや、九大伊都キャンパスへの玄関口に位置することなどを踏まえ、住宅ローンニーズへの対応や、創業・起業支援にも力を入れていきたい」と話している。