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東京都台東区、大丸松坂屋百貨店と協定 ローカルフードサイクリング


週刊経済2023年7月19日発行号

循環型ライフスタイル推進

コンポスト(生ごみ堆肥化容器)の製造・販売のローカルフードサイクリング㈱(福岡市東区香住ケ丘6丁目、平由以子社長)は6月28日、東京都台東区(服部征夫区長)、㈱大丸松坂屋百貨店(澤田太郎社長)と循環型ライフスタイルへの転換に向けた連携協定を締結した。
ローカルフードサイクリングは生ごみから堆肥を作るコンポストの普及を進め、出来上がった堆肥を家庭菜園や地域の農地に還元する循環型ライフスタイルの構築に取り組んでいる。大丸松坂屋百貨店が台東区に置いている「未来定番研究所」で、昨年からコンポスト講座や堆肥の回収会を実施していたことがきっかけで締結に至った。協定によって、3者は区内から排出される生ごみ減量の促進、循環型ライフスタイルへの転換に向けた取り組みの普及・啓発、環境教育に関することなどで連携する。平社長は「将来的に台東区の世帯数の約3分の1にコンポストを利用してもらえるように取り組みたい」と話している。
同社は2019年10月設立。資本金1千万円。2020年1月に「LFCコンポスト」を販売開始。生ごみの分解を速め、臭いが出にくいよう独自配合した基材の入ったトートバッグ型の容器で、1日400gの生ごみを電気を使わずに1・5~2カ月投入でき、都市部のベランダなどで利用が進んでいる。従業員数は17人(契約社員やパート含む)。