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「一人一花運動」で連携本格始動 福岡市と北九州市


週刊経済2023年7月19日発行号

世界水泳に向けて花で装飾

福岡市(高島宗一郎市長)と北九州市(武内和久市長)は7月8日、福岡市が取り組んできた花によるまちづくり「一人一花運動」を、北九州市でもスタートさせることを発表した。
両市長は2月28日に北九州市で会談し「福北新時代」をスローガンに、連携を強化していく方針を示していた。北九州市での「一人一花運動」の実施は会談で福岡市が提案していた内容の一つで、トップ会談以降初めての具体的な連携の取り組みとなる。まずは7月14日から開催される「世界水泳選手権2023福岡大会」に合わせて、両市で花を使った装飾を実施。競技が実施されるマリンメッセ福岡A館・B館そばの福岡国際会議場前には、大会マスコット「シーライ」と「シャーニー」の大型フラワーオブジェや、壁面花壇を設置した。9カ国の事前キャンプを受け入れる北九州市内でも、市の花であるヒマワリをモチーフに、北九州空港や小倉駅観光案内所、グローバルマーケットアクアパーク桃園(桃園市民プール)で、期間限定のフォトスポットや花装飾を設置する。また、北九州市でも運動を進めていくにあたり、福岡市からは小倉城や若戸大橋などのモチーフが描かれた北九州版のロゴマークをプレゼントした。北九州市からはヒマワリ30鉢が贈られ、世界水泳に合わせた福岡市内の花装飾に活用されている。
高島市長は「新型コロナウイルスが5類になり、国内外から観客を迎えられる状況で世界水泳を開催できることを嬉しく思う。市民、企業、行政が一体となって、花によるおもてなしに取り組む」とコメント。「一人一花運動」が福北連携のキックオフとなることについては「まず北九州・福岡両市で花がいっぱいになれば、連携を分かりやすく示すことができる。花によるまちづくりには従来から取り組まれてきたが『一人一花』としてパッケージ化したことで、行政だけでなく地域の皆さんや民間企業などいろんな方を巻き込むムーブメントが生まれ、福岡の街が花でいっぱいになった。ノウハウをお伝えし、北九州の街も花でいっぱいになれば素敵なことだと思う」とエールを送った。武内市長は「一人一花運動を通じて、北九州市としても花の満ち溢れるまち、潤いのある都市づくりに一緒に進んでいきたいという考えで、輪に加わった。花の持つ力や生命力、両市の明るさを、国内外に発信していきたい」と話した。