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新入社員採用、8割超が「実施した」 九州生産性本部


週刊経済2023年6月20日発行号

九州の企業・団体が回答

公益財団法人九州生産性本部(福岡市中央区渡辺通2丁目、酒見俊夫会長)は5月30日、2023年度入社の新入社員採用について、採用を実施した企業・団体の割合が8割超だったという調査結果を発表した。
同本部が5月15~19日にウェブで実施した「2023年度入社 新入社員採用・教育に関するウェブ調査」の調査結果によるもので、九州生産性本部の会員企業419組織を対象に、159の組織から回答を得たもの(回答率32%)。
「2023年度4月に新入社員を採用したか」の質問に対し、「実施した」が83%で、コロナ禍だった2021年度の86%、22年度の85%と比べると微減している。「新入社員の印象」については、1位「おとなしい」、2位「まじめ」、3位「協調性がある」が上位にあがった(昨年は1位「まじめ」、2位「素直」、3位「積極的(前向き)である」で、今年は「積極的(前向き)である」が7位まで下がった)。入社後に退職した新入社員は約6%で、退職の理由は「仕事が自分に合わなかった」が50%、次いで「わからない」が25%、「上司や先輩との人間関係の問題」が12・5%、その他「やりたいことができた」などが12・5%だった。
同本部は「早期退職を防ぐためにも、採用時からミスマッチを防ぐ丁寧な説明、内定後や入社後のフォロー、積極的なコミュニケーションによる人間関係構築など企業の細やかな対応が求められている」と話している。