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売上高は9・1%減の114億2900万円 トランスジェニック


週刊経済2023年6月6日発行号

PCR検査会社を譲渡

創薬支援事業などを手掛ける㈱トランスジェニック(福岡市中央区天神2丁目、福永健司社長)の2023年3月期連結決算は、売上高が前期比9・1%減の114億2900万円、経常利益が89・0%減の1億9900万円で減収減益だった。
創薬支援事業では、2022年1月にPCR検査の受託などの診断解析事業を展開するジェネティックラボの全株式を譲渡したことで、診断解析事業の売上高相当分が減少した。子会社の新薬リサーチセンターではサルやブタなどの大動物試験の受注は底堅く推移、安評センターは設備投資と人員増強を進め受注が活発化した。一方で、受注試験の規模の長期化・大型化、海外案件比率の増加に伴い、試験の完了時期が来期以降となる試験が大幅に増加し、セグメントの売上高は52・7%減の22億5300万円となった。
投資・コンサルティング事業では子会社の売り上げが貢献したほか、受注活動の成果によりセグメントの売上高は17・4%増の91億8200万円となった。しかし、EC事業や輸入調達が基盤となるグループ会社の利益率が低下し、増収減益となった。
今期の業績予想は、売上高は前期比9・4%増の125億円、経常利益は25・5%増の2億5000万円、当期純利益は1億5000万円で増収増益を見込む。