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環境対策に特化した県債「グリーンボンド」を発行 福岡県


週刊経済2023年5月23日発行号

県は初、発行額200億円

福岡県は5月から、環境対策など環境分野に使い道を限定した県債「グリーンボンド」を機関投資家向けに200億円発行する。九州地区では福岡市に次いで2例目。
温室効果ガス排出の実質ゼロを目指す「カーボンニュートラル」の実現に向け取り組むもの。機関投資家から調達した資金で今年度建設される「新福岡武道館」や、太陽光パネルの設置等に充てられる。調達資金の内訳は、10月着工予定の「新福岡武道館」に約20億円、糸島総合庁舎や久留米高等学校など県有施設への太陽光パネルの設置費用に1億2千万円、県有施設へのLED照明導入に5億円(10施設)、漁場整備などに約10億円、河川整備など水害対策に150億円。
福岡県では地球温暖化対策実行計画で2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにする目標を掲げており「脱炭素化の取り組みを強化し、グリーンボンド発行を通じた投資家層の拡大により将来の安定的な資金調達につなげていきたい」と話している。