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売上高は19・9%増の208億円 イフジ産業3月期


週刊経済2023年5月23日発行号

売り上げ、経常益ともに過去最高

業務用液卵メーカーのイフジ産業㈱(粕屋郡粕屋町戸原東2丁目、藤井宗徳社長)の2023年3月期連結決算は、売上高が前期比19・9%増の208億9100万円、経常利益が同19%増の16億1500万円だった。売り上げ、経常利益ともに過去最高を更新。
営業利益は同18・9%増の15億7500万円で、経常利益とともに9期連続の増益、当期純利益は同12・1%増の11億1600万円で4期連続増益となり、いずれも過去最高益となった。
主力の液卵事業は過去最大規模の鳥インフルエンザの発生による鶏卵の供給不足に伴う鶏卵相場の高騰が続く中、安定供給に努めたことで新規取引先の獲得や既存取引先への販売が順調に推移し、販売数量は前期比4%増となり過去最高を記録。また、製造コストの増加や鶏卵の供給不足による原料仕入れ価格の高騰、取引先からの要請を受けて販売価格の改定を進め、液卵売上高は同20・6%増の183億5700万円となった。加工品売上高はゆで卵や卵白プロテインの販売増などで同56・8%増の7億9800万円。そのほかの売上高は同6・1%増の6億2700万円。この結果、液卵関連事業全体は同21・2%増の197億8400万円だった。利益面では、販売価格の改定や販売数量の増加のほか、製造コストの増加に対応するため工場の生産効率の向上や歩留まりの向上などに努め、セグメント利益は同21・5%増の15億900万円となった。
調味料関連事業は、グループ内での輸入粉卵および卵白プロテインの委託加工などの販売増加や健康食品などの付加価値商品向け販売が増加し、売上高は同4・9%増の12億5500万円。利益面では、原材料費が増加したことなどで22・1%減の5400万円だった。
今期の売上高は前期比19%増の248億6500万円、経常利益は同2・3%増の16億5200万円を予想。営業利益は同3・8%増の16億3600万円、純利益は同0・3%増の11億1900万円を見込んでいる。