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油山市民の森などをアウトドア施設にリニューアル JR九州グループ


週刊経済2023年5月16日発行号

新会社がスノーピーク初のFC事業

JR九州グループは4月27日、油山市民の森と油山牧場(福岡市南区桧原・柏原・城南区油山)をリニューアルした複合体験型アウトドア施設「ABURAYAMA FUKUOKA」をオープンした。
開業から50年が過ぎ、施設の老朽化が目立っていた油山市民の森、油山牧場を一体的に開発しようと、福岡市から優先交渉権に選定された同グループが国内アウトドアブランド大手の㈱スノーピーク(新潟県三条市)など8社と企業グループを構成し、2022年7月から事業を進めてきた。
約140haの敷地には、スノーピークが企画する九州2カ所目のキャンプ場「Snow Peak ABURAYAMA FUKUOKA Campfield」(全65サイト)のほか、バーベキュー場、貸農園、体験型観光農園、レストラン、カフェ、スノーピークストアなどがオープン。今後は今夏から秋にかけ、シェアオフィス、アウトドアショップ、自然共生型アウトドアパーク、トレイルアドベンチャー、さらに来春にはスノーピークがプロデュースするヴィラ、コテージ、テントで構成するラグジュアリーをコンセプトとした宿泊棟の開業も予定している。
事業運営はJR九州100%出資子会社のJR九州リージョナルデザイン㈱(同市南区柏原、今井昭文社長)が担当。同社はスノーピーク初となるフランチャイ契約を結んでおり、キャンプ場やストア、24年春開業の宿泊施設の運営を機に、JR九州グループ初となるアウトドア事業の展開を本格化させる。