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営業収益は1・7%増の1269億円 ミスターマックス・ホールディングス2月期連結決算


週刊経済2023年4月25日発行

 大手ディスカウントストア・㈱ミスターマックスを中核とする㈱ミスターマックス・ホールディングス(福岡市東区松田1丁目、平野能章社長)の2月期連結決算は、営業収益(売上高+不動産賃貸収入+その他の営業収入)が前年同期比1・7%増の1269億400万円、経常利益が4・1%増の45億2300万円で2年ぶりの増収増益となった。
新型コロナ感染症予防と外出自粛に伴う巣ごもり需要の反動も一段落し、過去最高だった21年2月期の営業収益に次いで2番目の数字となった。主力の生活必需品を中心にプライベートブランド(PB)商品の開発を進めるとともに、22年8月までPB商品1千品目の価格据え置きを実施。通年でのPB商品売上高は約20%増となった。さらに9月から実施したナショナルブランド商品2千品目の値下げ企画では、対象商品の売り上げ高が30%増となった。このほか、電力料金の高騰に伴い、省エネタイプの家電への買い替えが進み、冷蔵庫や洗濯機なども好調だった。店舗展開については、22年4月にミスターマック食品館月隈店(福岡市)を閉店したことで店舗数は57店舗となった。
一方でコスト面では、電力料金やキャッシュレス決済手数料などが増加し、販売費および一般管理費は2・5%増だったが、荒利益率が改善するなど収支構造改革が進んだことから増益となった。
今期は営業収益が1295億円(2・0%増)、経常利益が38億円(16・0%減)の増収減益を見込んでいる。