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製造実行管理の新システムを発売 アイキューブデジタル


週刊経済2023年4月11日発行

複数工場との連携機能を備える

安川電機のグループ会社で、工場自動化などのIoTソリューションを提供する㈱アイキューブデジタル(北九州市小倉北区米町2丁目、竹原正治社長)は3月16日、製造実行システム「Y´s-SF Premium(ワイズエスエフプレミアム」の提供を開始した。
工場の製造実行管理(MES)や設備監視、作業計画作成などの自動化を支援する「Y´s-SF」シリーズを提供してきた中で、複数の工場と連携できる機能を備えたシステムを発売したもの。部材不足や納期遅延などの問題を背景に、サプライチェーンを見直す企業のニーズが増えていたことから開発に至った。各拠点の製造実績を自動で収集し、協力工場からでも実績入力の画面を直接操作できるなど、工場間の連携を想定した機能を搭載している点が特徴。また、複数企業で同一システムを共有するマルチテナント方式で、コストを抑えながら製造データを一元管理することができる。さらに、メインサーバーを冗長化させるとともに、各工場側のシステムのみでも操業を可能にするフロントエンド方式を取り入れるなど、万が一に備えてリスク分散できる仕組みを意識した。同社では「複数のサプライヤーからの部品調達を効率化したい企業や、将来的に製造拠点を増やしていく予定の企業にも向いている製品」と話している。
同社は2020年7月設立。資本金3億5千万円。