NEWS

EV充電マネジメントシステム提供開始 アークエルテクノロジーズ


週刊経済2023年3月28日発行

企業、自治体に提供

カーボンニュートラルに向けたデジタルサービスを展開するアークエルテクノロジーズ㈱(福岡市中央区大名2丁目、宮脇良二社長)は3月15日、電気自動車(EV)の最適充電と運行管理を一括自動化するシステムを提供開始した。
製品名は「AAKEL eFleet(アークエル イーフリート)」。脱炭素化に向けてEVを導入する企業や自治体を対象に提供していく。同システムはPCやスマートフォンで運行管理や状況を把握できる。EVごとに翌日の稼働予定を登録。複数のEVの充電時間・充電量を考慮した配車スケジュールをAIが「数理最適化」で算出するほか、充電コネクタを接続しておけば作成したスケジュールに従ってどの車両にどれだけの電流で充放電するかを自動制御し充電をスタート。また、顧客ごとに異なる契約の電力メニューを参照し、安い時間帯で優先的に充電し再エネを効率的に活用する。
車両1台から利用可能で、利用料金は台数や使用用途によって個別に対応。充電器課金と台数課金の2パターンがあり、充電器課金の場合、初期システムセットアップ費用と充電器(急速充電器と普通充電器)1台につき月3千円~2万円程度(出力に応じて変化)。 台数課金の場合、初期セットアップ費用とEV1台につき月2~3千円程度(車両のタイプや充電容量に応じて変化)。同社は「EVスマート充電と運行管理を最適化、自動で一括管理する国内初のシステム。実証実験を複数企業と続け、成果を反映した製品として正式にリリースとなった」と話している。
同社は2018年8月設立。従業員35人。カーボンニュートラルに向けたデジタルサービスの提供、企業向けコンサルティングなどを手掛けている。