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九大と「大学発スタートアップ」で連携協定 福岡市


週刊経済2023年3月14日発行

九大新町の新拠点軸に

福岡市は3月3日、九州大学(福岡市西区元岡、石橋達朗総長)と「大学発スタートアップの創出等」に関する連携協定を締結した。
4月にオープンする九大新町の産学連携拠点、「いとLab+(いとらぼぷらす)」の開設を見据えた協定で、持続的に大学発スタートアップを創出するエコシステムの形成を図るとともに、九州大学発の技術やイノベーションを社会実装につなげることで、地域経済の活性化社会課題の解決、市民生活の向上を図ることを目的とする。それぞれの役割として、福岡市は九大新町の産学連携交流センターを中心としたエリアにおける研究開発の場の提供と研究シーズの事業化支援を担う。九州大学側は、数多くの研究から有望な研究シーズを発掘し、ビジネスを見据えた特許取得などの知財化支援や事業化支援を担当する。事業化支援の主な取り組みとしては、九大の研究シーズを事業化するための支援として、ビジネスの専門家とのマッチングや事業化の検証を実施するほか、九大新町エリアにおける研究開発拠点の機能強化も目指していく。