NEWS

  • 地域

JR小倉駅南口に21階建て再開発ビル  小倉駅南口東地区市街地再開発準備組合    住宅中心に用途見直し


 小倉駅南口東地区市街地再開発準備組合(北九州市小倉北区京町3丁目、新井性鎬理事長)は、JR小倉駅南口東地区(同町)で計画している再開発ビルについて、市に用途変更に関する原案を提出した。
 事業計画の変更案によると、敷地面積は約4000平方m。建物は地下1階、地上21階建て、延べ床面積約3万6000平方m。主な用途は住宅、業務、商業で、低層階は商業、業務フロア、高層階は住宅(約100戸)、駐車場は約370台を計画している。また、駅に隣接していることから、1階部分に駅前広場と区画道路とを結ぶ自由通路を設ける。
 再開発計画は、小倉駅前郵便局や三菱UFJ信託銀行株式会社北九州支店がある駅南口東側で、周辺の雑居ビルの老朽化が進んでいることや、同地南側の都市計画道路博労町線の拡幅整備計画に伴って再開発ビルを建設するもので、2007年ごろ持ち上がった。当初の計画では、建物は地下1階、地上15階建てで、主な用途は業務、商業、駐車場。駅に隣接する立地を生かし、オフィスビルとして整備する方針で同年10月に再開発事業の都市計画を決定、12年完成を目指していたが、08年のリーマンショックにより景況が悪化。事務所フロアなどを買い取る予定だった保留床購入予定者が事業参加を撤回した。その後、事業推進のため準備組合で事業計画を再検討し、用途変更を含めた新たな計画を作成した。7月17日までに原案の縦覧を終えており、年度内の都市計画変更を見込む。来年には事業認可を得て準備組合から本組合への移行を目指す。
 新井理事長は「近年、近隣の駅周辺でも高層マンション建設が相次いだ。都心部への居住が進む中、住宅を主な用途としたことで事業者の関心も高まった。駅東側の利便性を高め、にぎわい創出に貢献できるようなビルにしたい」と話している。