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(一財)九州電気保安協会
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全社一丸で「QDHビジョン2030」の達成へ
持続可能な社会の実現に向け、人とエネルギーをつなぐ九州電気保安協会。協会名の頭文字である「QDH」に、それぞれ「Quality=品質」、「Delivery=届ける」、「Heartful=心をこめて」の意味を持たせ、「高品質の技術を 心を込めて お届けします」というコンセプトで、2030年のビジョン達成に向けたチャレンジを進めている。
電気保全で地域の安全安心を守る
「電気利用技術の向上を通して地域とともに社会の発展に貢献します」の理念のもと、地域社会に信頼される確かなサービスを提供している九州電気保安協会。創立55周年の節目となった2021年4月には、10年後を見据えた長期的経営戦略「QDHビジョン2030」をスタート。6月に就任した漆間道宏理事長の陣頭指揮のもと、「ありたい姿」の実現に向けて全社一丸で取り組んでいる。
「QDHビジョン2030」は①選ばれつづける企業へ、②知的創造組織へ、③地域社会の経済発展に貢献の3つの基本方針と、事業戦略、知的戦略、社会・環境戦略、デジタル化戦略の4つの戦略から構成。大規模自然災害の多発化やクリーンエネルギー普及への対応、技術者不足への対策など、電気の安定供給・予防保全におけるプロフェッショナルとして、地域の暮らしを守っていくためのビジョンを描いている。この大きな目標を達成することで、社会の安全安心を維持する使命を果たし、SDGs実現にも貢献していく。
(写真)親しみやすい内容で好評のテレビCM |
急激な事業環境変化への的確な対応
主力の電気保安管理業務においては、九州内8支部、49事業所、17出張所のネットワークを生かし、トータルエネルギーサービスを提供。本部には24時間体制の「お客さまサポートセンター」を設置しており、自然災害などによる停電時や機器故障などの際に、一括して電話受付し、技術者が迅速に現場へ駆けつけられるオペレーションを整備している。
また、家庭での漏電トラブルを未然に防ぐために重要な調査業務では、テレビCM活用による電気使用安全の啓発とともに、ハガキによる訪問の事前通知など、多角的なアプローチから「お客さま」との信頼関係の構築を続ける。
一方で、業界全体の課題である電気技術者不足に関しては、積極的な採用活動で人材確保を目指す。同時に、ビジョン達成のポイントとなる新事業領域において、社会のさらなる「デジタル化」に対応できる「スマート保安」の開発に着手。AIやIoTを活用して、高圧受電設備のキュービクルを遠隔監視するもので、実用化によって電気保安品質の確保や業務効率化、人材不足解消につなげていく。
企業価値向上で「ありたい姿」の実現へ
創立から56年、技術研鑽と組織力によって多様化する社会ニーズに応えてきた九州電気保安協会。今後は2030年をターゲットとして、未来社会においても「お客さまに選ばれ続ける企業」であるために、培ってきた技術力をさらに高め、産学官の連携による新たな事業展開も視野に、常に最高の技術・品質・サービスで人とエネルギーをつなぎ、地域社会の発展に貢献していく。
「さらなる企業価値の向上を目指すには、職員一人ひとりがビジョンに共感し、力を合わせて既成概念を打破し、新たな発想でのチャレンジを恐れないことが不可欠。現場や社会の変化を的確に把握し、ニーズを捉えることで、ビジョン達成への道筋を立てていく」と未来を見据える漆間理事長。その眼には目指すべき「ありたい姿」がしっかりと映し出されている。
漆間道宏 理事長 うるま・みちひろ/大分市出身。1954年7月24日生まれの67歳。1977年4月九州電力㈱入社。2002年7月に鹿児島支店副支店長、09年6月総務部長、11年6月㈳九州経済連合会常務理事、13年6月㈱博多ステーションビル社長、19年6月から九州電力取締役監査等委員、21年6月から一般財団法人九州電気保安協会理事長を務める。趣味は合唱 |
【DATA】
所在地/〒812-0007 福岡市博多区東比恵3-19-26 QDHビル4~8階
TEL/092-431-6701
FAX/092-431-6717
設立/1966年1月
事業内容/電気工作物の保安管理や大規模施設における試験
・精密点検、一般家庭の屋内配線調査 総収益/154億円
従業員/1366人 出先/九州8支部、49事業所、17出張所
URL/https://www.kyushu-qdh.jp/
採用情報
募集職種/技術職、事務職(技術職は第2種電気工事士以上)
応募資格/大学、高校、専門学校卒
採用実績/2022年度 技術職29人、事務職5人
採用予定/33人程度
問合せ先/TEL.092-431-6708(直通)
担当/人事グループ 吉田
(ふくおか経済EX2022年)