FEATURE

ふくおか経済EX 2022

(株)大好産業(DAIKOホールディングスグループ)


顧客に寄り添う売買システムで仲介実績が拡大

(写真)筑紫野店(左上)。カフェ仕様の商談スペース(筑紫野店)(右上)
大野城店のショールーム(左下)。鳥栖店のキッズコーナー(右下)

DAIKOホールディングス㈱の子会社で、不動産事業を営む㈱大好産業では、大野城市や筑紫野市、佐賀県鳥栖市で不動産仲介店舗を展開している。中古の一戸建て住宅や区分マンションを主力とした仲介業務を手掛けており、この13年で仲介実績は延べ3千件を数える。

事業の思いは「顧客の不安を解消したい」

「日本の住宅開発は建てた時点で資産価値が下落する」―。そうした業界の〝常識〟を一度は耳にしたことがあるだろう。工藤社長は原体験をもとに次のように話す。「20歳で一戸建てを購入し、30代で売却した際に元金がほとんど減っておらず、1千万円の売却損益も出た。当時は不動産知識がほとんど無く、不安な気分を味わった」。業界ではよくある話だが、工藤社長は中古物件の流通システムに疑問を持ったといい、日本とは対照的な性格を持つアメリカの流通システムを学んだ。その後同社では米国式の不動産取引システムを導入。競合物件の価格変動や売買履歴情報をもとに、不動産査定ができることで、適正な売却時期の助言を可能とした。最近では不動産売買を扱う専門家・不動産エージェント制を採用。売主・買主の各専任を置くことで、顧客に寄り添った営業スタイルを確立している。「お客さんの住に関する不安に共感し、解消につなげていきたい」。工藤社長の不動産事業における理念だ。新規・中途者の採用活動においては、理念に共感する人材に焦点をあてた「共感採用」、理念が浸透した自社社員から推薦を受けた人を採用する「リファラル採用」を導入している。

工藤英寿 社長
くどう・ひでとし/大分市出身。1971年7月8日生まれの50歳。大分商業高校卒業後、㈱大好産業に入社。サイディング施工の職人を経て、97年から現職。九州最大のサイディング施工体制を持つ九州サイディング事業協同組合の特別顧問、中古住宅の流通促進を図る(一社)住宅流通促進協議会の理事長も務める。趣味はゴルフ

 

【DATA】
所在地/〒816-0931 大野城市筒井4-1-12
TEL/092-404-4456
FAX/092-404-4457
設  立/1972年10月
資本金/1,000万円(グループ9,400万円)
事業内容/米国の不動産取引システムを活用した不動産売買仲介業、分譲地の販売
年  商/10億円(グループ20億円)
従業員/30人(グループ85人)
出  先/(売買仲介店舗)大野城支店、筑紫野支店、鳥栖支店
関連会社/DAIKOホールディングス㈱、㈱TOMS
URL/https://www.idaiko.com

採用情報
募集職種/不動産事業部(不動産売買営業)
応募資格/高卒、専門卒、短大卒、大卒、既卒
採用実績/2022年度2人
採用予定/3人
年間休日/90日
問合せ先/TEL.092-404-4456
担  当/増本

(ふくおか経済EX2022年)