日本政策金融公庫

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起業家の夢の実現、新しい企業の誕生、多面的サポートを推進

オンライン浸透で創業支援拡充に自信

民間金融機関の補完を旨とする政策金融機関「日本政策金融公庫」（以下、日本公庫）。長引くコロナ禍の影響で、起業家を取り巻く経営環境は著しく変化している。新たな課題に直面した起業家を対象に、日本公庫では自治体や各地の創業支援機関と連携してオンラインイベントを積極的に展開している。
2021年度は全国のUIJターン起業家や経営者を対象に、スタートアップカフェとの共催イベント「アイディアをビジネスに！創業に向けた3ステップ」を実施。これまで検討してきたアイディアやコンセプトを整理し、「創業計画書」を通じてビジネスモデルを具体化・ブラッシュアップするイベントは初めての試みで、そのボリュームと深堀りした内容は参加者から高い評価を受けている。
また、スタートアップカフェ共催の創業支援セミナー「支援CASEに学ぶ～withコロナ時代の起業や新事業～」ではコロナ禍における起業や事業再生の事例と照らし合わせながら、起業家自身の「夢と想い、起業時に向き合うべきこと」などを紹介。オンラインイベントの浸透で学生の参加も増えるなど、創業を身近に感じる若者の関心に応えるため、各種融資制度の案内や事業計画書作成のアドバイス、地域特性や個々のニーズに応じたきめ細やかなサポートを推進している。

学生の〝自由な発想と創造力〟を後押し

2013年度から開催している「高校生ビジネスプラン･グランプリ」。第9回目となる2021年度は北九州市立高校が全国応募総数3,087件の中から「ベスト100」に選出された。日本公庫では初めてビジネスプランを作成する学生も安心して取り組める出張授業を積極的に展開。昨年8月には福岡県立図書館と共催で「ビジネスプラン作成セミナー」を開催するなど、高校･高専生ならではの自由な発想や創造力を生かしたビジネスプランの作成サポートを行っている。
また、九州大学ビジネススクール（QBS）学生会による「QBSビジネスプランコンテスト」や九州産業大学と共催「ソーシャル･ビジネスプラン･コンテスト」に参画。大学生視点での「知の創造」を後押ししている。国民生活事業が有する全国約117万先の顧客基盤と約4万先の創業融資実績を背景に、事業を受け継いでスタートする創業形態「継ぐスタ」へのサポートにも注力。九州･福岡から新たな創業の志を育むその手腕に大きな期待が寄せられている。

【ＤＡＴＡ】
（福岡創業支援センター）
所在地／〒812‐0011 福岡市博多区博多駅前3-21-12
ＴＥＬ／092‐473‐8747
ＦＡＸ／092‐474‐0248
事業内容／創業支援、革新的創業企業支援、起業家教育、ソーシャルビジネス支援、事業承継支援、情報提供など各種創業支援サービス
ＵＲＬ／ https://www.jfc.go.jp/

（ふくおか経済EX2022年）