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北九州市門司区に九州営業所 岩手のヨシムラ


週刊経済2023年3月7日発行

敷地内にリサイクル設備も

資源リサイクルの㈱ヨシムラ(岩手県一関市、吉村黄吉社長)は2月1日、北九州市門司区新門司北1丁目に九州営業所を開設した。
これまで東北を中心に関東、関西に拠点を置いており、九州は初出店。名古屋営業所で担っていた営業エリアは広島までで遠距離だったこともあり、中四国地方をカバーし、九州地方でも地域密着な営業体制を構築する。場所は「新門司港」近く。敷地面積は3600㎡で、リサイクル設備も備え、九州圏の精錬メーカーなどに納品するための集荷拠点の役割も担う。スタッフは、営業3人、現場と事務の2人で計5人。銅や真鍮、合金、アルミニウム、ステンレスなどの金属を、再び原料として使えるようにリサイクルし、リユース品として仏像や電線、銅箔メーカーなどの金属関連の製造会社に販売する。同社では、海外への輸出販売が約半分を占めており、九州という立地を生かして中国や韓国への販売ルートも視野に入れている。同社では「全国に仕入れ先と販売先を持つため、業界内の情報をいち早く掴み共有できるネットワークを強みに、これから九州のお客さまとつながっていきたい」と話している。
同社は1963年4月創業。資本金4800万円。岩手本社のほか、宮城に自動車リサイクルセンターを含む3拠点と、埼玉、愛知に営業所を各1拠点展開。売上高350億円(2022年4月期)。従業員数約200人。