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北九州市八幡東区平野地区で商業と住宅の複合開発 スピナ


週刊経済2023年2月28日発行

投資額は25億円、開発面積は約3万5200㎡

西鉄グループで不動産賃貸事業などを展開する㈱スピナ(北九州市八幡東区平野2丁目、野嵜武秀社長)は25億円を投じて同区平野地区の約3万5200㎡の敷地で商業と住宅を複合開発する。
平野地区は八幡東区の玄関口、JR八幡駅の南側から日本新三大夜景として知られる皿倉山の麓へと続く一帯で、国際村交流センターや国際協力機構JICA九州、九州国際大学などが並ぶ国際交流ゾーンとしての整備が進み、個性のある街並みを形成している。同社は主力事業の不動産賃貸事業でこれまで近隣型商業施設を開発してきたが、今回初となる商業と住宅の複合開発を同地区で推し進めることで、地域の賑わいを一層創出する狙い。
場所はJR八幡駅から南へ約1キロの距離に位置し、アクセス良好な幹線道路に面している。開発地区のうち、商業賃貸エリアが約1万8700㎡、戸建て分譲エリアが約1万6500㎡。商業エリア「皿倉テラス(仮称)」は、「日々の生活の中で〝楽しさ〟〝美味しさ〟〝くつろぎ〟に出逢える場所」をコンセプトに、皿倉山の景観をバックにした開放的でくつろげる空間づくりを目指し、随所に緑を配置するほか、一部の屋外照明に太陽光発電設備を活用するなど環境にも配慮。テナントは飲食店をはじめファッション関連の誘致を予定する。住宅エリアは72区画の開発を予定し、今後計画を詰める。住宅建築・販売は西日本鉄道㈱住宅事業本部が担う。
同社は1952年9月設立。資本金4億8千万円。従業員833人(昨年3月末)。不動産賃貸事業のほか、ビルサービス事業や緑化環境事業、堅パン・羊羹製造業など多岐の事業を展開。2022年3月期は売上高にあたる営業収益が53億7600万円。