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倉庫自動化システムをカインズの物流施設に導入 YEデジタル


週刊経済2023年2月14日発行

機器制御の一元化で作業効率化図る

BtoB向けITソリューション企画・開発・提供の㈱YE DIGITAL(北九州市小倉北区米町2丁目、玉井裕治社長)は2月1日、同社の倉庫自動化システム「MMLogiStation」が㈱カインズ(埼玉県本庄市、高家正行代表取締役CEO)の次世代大型物流センターに採用されることを発表した。同センターの稼働開始は24年の2月を予定し、センター稼働に伴い導入される。
カインズは、物流システムの構築を強化、三重県桑名市に地上4階建て、延べ床面積約9万5千㎡の次世代大型物流センター「カインズ桑名流通センター」を建設しており、中京地区各店舗へ配送するマザーセンターと位置付けている。カインズ桑名流通センター内に同社の「MMLogiStation」が採用され導入が進むことで、マテハン機器やロボット設備の一元制御・同期を行うWES(倉庫実行システム)として、カインズが全社横断で使用しているWMS(倉庫管理システム)から倉庫ごとに導入される機器や設備の制御部分(WCS=倉庫制御システム)との連携部分を分離し、柔軟な設備構成、運用フローを実現できる。これにより、物流の基幹システムであるWMS(倉庫管理システム)へのカスタマイズを最小限にし、開発コストが削減される。また、「MMLogiStation」の活用により、機器制御を一元化することで、作業効率化・省人化につながる。
同社は「カインズの物流自動化のパートナーとして、この次世代大型物流センターの稼働開始に向け、各社と連携して取り組みを推進していく」と話している。