NEWS

VR体験装置の製品名を変更 ピー・ビーシステムズ


週刊経済2023年2月7日発行

ブランド戦略の一環

企業向け基幹システムクラウド化などを展開する㈱ピー・ビーシステムズ(福岡市博多区東比恵3丁目、冨田和久社長)は1月16日、自社VR体験装置「4DOH(フォーディーオー)」の名称を「MetaWalkers(メタウォーカーズ)」に変更した。
同製品は円筒形状の施設内部にシート状スクリーンを全周囲に設置し、複数のプロジェクターを用いて360度切れ目のない3次元映像を合成投影するミニシアター。特殊な映像処理で体験者自身に映像が迫り、空間に物体が浮遊する表現などで没入感を高めているという。これまで国内外の遊園地や文化施設などで導入実績があるが、2020年から一般企業向けに直径2・9m、高さ2・5mの小型機を発売。工場見学や新築物件の内覧体験などの需要開拓を図る一環で、同装置がメタバースにおける仮想空間の表現装置であることを認知しやすい名称に変更した。また、ネット上で「Meta(メタ)」というワードが検索されやすいことから、問い合わせ増加も見込む。販売価格はシアターの収容人数が数人程度のものであれば1千万円台から、高いもので3千万円台という。
同社では「企業向けメタバースは今後さらに需要が見込まれる。これを機に同事業の成長を加速させていきたい」と話している。