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こども病院跡地、積水ハウス代表グループが優先交渉権 福岡市


週刊経済2023年2月7日発行

内科総合病院や分譲マンション2棟を計画

福岡市は1月20日、事業者の公募を実施していたこども病院跡地(同市中央区唐人町)活用事業について、積水ハウス㈱(大阪市北区、仲井嘉浩社長)を代表とする企業グループが優先交渉権者に決定した。
昨年7月から実施していた事業者公募には、3グループから提案書の提出があり、総合評価点(1千点)で824・3点を獲得した同グループが優先交渉権者に決まった。積水ハウスの他の構成企業は、学校法人福岡大学。計画で示された主な建物は、延べ床面積8300㎡の内科総合病院や小児科クリニックや健診センターを備えた健康プラザ、23階建て・178戸の分譲マンションAと9階建て・44戸の分譲マンションBに加え、集会室などを備えたコミュニティハウスを計画する。次順交渉権者は大和ハウス工業㈱を代表とするグループだった。今年度中に土地売買契約の締結、土地の引き渡しを予定する。
こども病院は2014年にアイランドシティへ新築移転しており、移転から約8年、旧病院跡地では具体的な整備に向けた動きが見られなかった。昨年3月に「こども病院跡地活用方針」を策定し、事業者に売却した上で跡地活用を進める方針が改めて固まった。場所は中央区唐人町2丁目、地下鉄唐人町駅から徒歩数分の距離で、敷地面積は約1・7ha。