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輸入原薬の販売増加で売上高は31億2124万円 室町ケミカル中間期


週刊経済2023年1月31日発行

OEM製品の販売鈍く増収減益

医薬・化学品製造・販売などの室町ケミカル㈱(大牟田市新勝立町、青木淳一社長)の2023年5月期中間決算は、売上高が前年同期比11・2%増の31億2124万円、経常利益が同35・8%減の2億791万円で増収減益となった。
事業別では医薬品事業において、抗てんかん用原薬をはじめとした輸入原薬の販売量増加とともに、仕入れ価格の上昇を受けた販売価格への転嫁を進めたことで、売上高は前年同期比30・4%増の17億7894万円、営業利益は同2・1%増の2億8396万円。健康食品事業では前年同期に販売開始した比較的規模の大きなOEM製品の売れ行きが鈍いため受注減少を見込んでいたことに加え、他の既存製品についても受注減少が重なり、売上高は同22・7%減の3億7728万円、営業損失は3872万円(前年同期は営業利益4024万円)となった。化学品事業では前年同期に大型装置案件受注があったため、装置販売の売り上げは減少したが、装置メンテナンスの受注増や機能材商品の販売増、仕入れ価格上昇分の販売価格への転嫁によって、売上高は同0・9%増の9億6501万円、営業損失は1982万円(前年同期は営業利益476万円)だった。
通期の売上高は7・4%増の61億円、経常利益は14・9%減の3億6千万円を見込む。