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電気自動車「日産リーフ」2台を導入 福岡交通


週刊経済2023年1月24日発行

CO2排出量の削減へ

タクシー業の福岡交通㈱(福岡市東区箱崎ふ頭5丁目、野上正嗣社長)は電気自動車「日産リーフ」2台を導入し、12月20日に運行を開始した。
タクシー事業者向けの配車システム提供などを手掛ける㈱Mobility Technologies(以下MoT・東京都港区六本木3丁目、中島宏社長)が、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(神奈川県川崎市幸区大宮町、石塚博昭理事長)による「グリーンイノベーション(GI)基金事業・/スマートモビリティー社会の構築」に採択されたことを受け、MoTが主導となって進めている「タクシー産業GXプロジェクト」に福岡交通が賛同したもの。2027年までに年間のCO排出量3万トンの削減を目指すもので、全国約100社のタクシー事業者が加盟している。協力事業者はEV車両導入にあたり、購入価格の最大3分の2が助成される。充電設備はGI基金などの助成金を活用して設置するため、タクシー事業者の初期費用負担は無いが、充電量に応じたチャージ料をMoTに支払う仕組み。日産リーフのバッテリー容量は60kWh、航続距離は450㎞。充電時間は普通充電で4~5時間、急速で30分程度(8割まで充電)。MoTが提供するタクシーアプリ「GO」の法人向けサービス「GO BUSINESS」の管理画面で、EVタクシー車両利用による1台あたりのCO2排出量をリアルタイムで確認できる。削減効果は一般的なセダン車と比べ、1車両あたり年間8トンとなる見通し。
野上社長は「今のところ運行面でのトラブルはなく順調。4月以降導入台数を徐々に増やしていく」と話している。