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初競り取扱量は前期比43・1%減の237トン 福岡市中央卸売市場鮮魚市場


週刊経済2023年1月24日発行

過去5年間で最低

福岡市中央卸売市場鮮魚市場(福岡市中央区長浜3丁目)で1月5日未明、初競りがあり、取扱量は前期比43・1%減の237トンと過去5年間で最低の取扱量なった。
これは年明け3・4日がしけに見舞われ、出漁を控えるなどの影響が及んだもの。主な魚類はタイが29・6トン(昨年は42・5トン)でトップとなり、相場は高値で1㎏あたり4千円(昨年と同額)。次いでサバが前期比75・2%減の27・2トン(昨年は109・8トン)に減少し、高値は1㎏あたり2千円(昨年は2250円)。ブリが23・5トン(同25・1トン)で高値が2千円(同2500円)、アジが18・7トン(同41・5トン)で高値が2857円(同4500円)、サワラが6・7トン(同12・7トン)で高値が2500円(同1500円)の順となった。
競り前の「初市式」で卸売業者の川端淳㈱福岡魚市場社長は「昨年はウクライナ紛争やインフレが続くなど世界経済が大変な状態で非常に厳しい1年だった。市場は円安の影響で魚価高の助けもあったが、全体的に漁獲量の減少が続いているのが懸念される。今年は〝癸卯(みずのとう)〟の年。海の恵みに期待し、さらなる飛躍を祈念したい」とあいさつした。