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大学直営の6階建て学生寮が完成 福岡大学


週刊経済2023年1月24日発行

各室に風呂、トイレ、冷蔵庫、洗濯機など完備

福岡大学(福岡市城南区七隈8丁目、朔啓二郎学長)が同区片江5丁目に建設していた大学直営寮「自修寮(男子棟)」が完成し、1月12日に落成式を開いた。
旧「自修寮」の老朽化に伴い建て替えたもので、場所はキャンパスに隣接した福大入口交差点の東側。敷地面積は6515㎡、鉄筋コンクリート造り6階建てで延べ床面積は共用部分も含めて3912㎡。部屋数は全個室86部屋(1部屋は車椅子対応)で、全室に机や椅子、ベッド、エアコン、冷蔵庫、風呂、トイレ、洗面台、洗濯機などを完備。寮内にはWi-fiも配備した。1階ロビー入口には学生証で入退館ができる扉を設け部外者が入れないようなセキュリティシステムや防犯カメラの設置のほか、タッチレスエレベーターを導入するなど感染症拡大予防の観点も意識し、従来の学生寮とは大きく違った環境となっている。また現在、敷地内に来春竣工予定の女子棟を建設しており、男女両棟での延べ床面積は7708㎡となる。落成式で朔学長は「コロナ禍の影響で大幅なデザイン変更を余儀なくされたが、新たな生活様式に対応した学生寮として今後、何十年も経った時に必ず評価されるものとなる」と語った。
福岡大学に学生寮が設けられたのは昭和20年代で20数人を定員としていた。その後、1957(昭和32)年に南寮、1964(昭和39)年に北寮が完成し、2棟合わせて約200人の男子学生を受け入れ、2000(平成12)年以降は北寮だけで46人を受け入れていた。「自修寮」の名前は、1957(昭和32)年に学生公募によって、当時の旧寮生が漢文を語源として投稿した案が採用された。