NEWS

3年ぶりに新年賀詞交歓会 北九州商工会議所


週刊経済2023年1月24日発行

約1千人が出席

北九州商工会議所(北九州市小倉北区紺屋町、津田純嗣会頭)は1月6日、同区浅野のリーガロイヤルホテル小倉で新年賀詞交歓会を開いた。3年ぶりの開催で、服部誠太郎知事、北橋健治市長をはじめ約1千人が出席した。
主催者あいさつで津田会頭は、過去最大規模の総額60億円のプレミアム電子商品券と紙のプレミアム商品券発行、3年ぶりのイベント再開など昨年の取り組みを振り返り「プレミアム商品券『Paycha(ペイチャ)』は2千以上の加盟店のデジタル決済導入にもつながり、地域経済の発展には一定の役割を果たしたのではないかと考える」と状況を語った。地域経済については「北九州・京築は3四半期連続で経済状況が改善している見立ての中で新年を迎えた。しかし、コロナ禍とロシアのウクライナ侵攻で、サプライチェーンの混乱からモノ不足、人手不足、円安の影響を受けた物価高騰などにより、日本経済には大きなひずみが生じている」と説き、「今年は適正な値上げ、また賃上げを推し進めることで長く続いたデフレから脱却し、成長へ向かう転換の年となるよう、力強く前進していかなければならない。企業規模の大小に関わらず、企業が発注者の立場で自社の取引方針を宣言する『パートナーシップ宣言』に、多くの事業所が取り組むことを願っている」と呼びかけた。  服部知事は「予測困難な事象が続き、社会、経済の足下を心配しなければならないことが多かったように思う。これに対して県としては、6、9、12月に補正予算を編成し、県独自のプレミアム商品券を発行したほか、DX人材などの育成を強化した」と振り返り「今年の干支は卯年。うさぎの大きな耳のように、我々も世界の情報をキャッチし、前進していく。うさぎが跳ねるように、福岡県を発展・飛躍に導いていきたい」とあいさつ。
北橋市長は「昨年は、北九州が日本新三大夜景に選出されたほか、地域の産業振興につながるデジタルを活用した取り組みを表彰する『夏のDigi田甲子園』では優勝を果たすなど、1番に選ばれることが多かった。今年は、市制60周年であり、大きな節目を祝福し、新たなステップに取り組みたい。また、これまで4期16年間皆さまに大変お世話になった。評価される点があるならば、それは皆さまのご指導の賜物」と語った。