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地下鉄のクレジットによるタッチ決済を全駅に拡大 福岡市交通局


週刊経済2023年1月17日発行

決済ブランドも6社に

福岡市交通局は地下鉄七隈線の延伸開業日である3月27日から、市営地下鉄で実証実験を進めている「クレジットカードのタッチ決済機能を活用した鉄道改札機通過」の導入について、現在の7駅から全36駅に拡大することを決めた。
市営地下鉄の駅に交通系ICとタッチ決済の両方が利用できる一体型自動改札機を設置するもので、事前購入・チャージを行わずにタッチ決済機能付きカードを利用できるようになる。昨年5月から7駅に導入して実証実験を進めてきており、全駅へのタッチ決済導入は地下鉄としては全国初となる。また、インバウンドの本格的な回復も見据え、決済ブランドを現在の1社(VISA)から、JCB、American Express、Diners Club、DISCOVER、銀聯の6社を加えて全7社に拡大する。実証実験期間は今年度末の予定だったが、2023年度末の来年3月31日まで拡大する。
高島宗一郎市長は会見で、「福岡市外から来られて地下鉄を利用する、観光客やビジネスマンの利便性向上が期待できる。特に今年は世界水泳が開催されるので、インバウンドや国内観光客に大いに活用してもらいたい」と狙いを話している。