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御井キャンパスに10階建ての新本館  久留米大学    完成は16年10月


 学校法人久留米大学(久留米市旭町、神代正道理事長)は9月4日、同市御井町の御井キャンパスに地上10階地下1階建ての新本館を着工した。校舎完成は2016年10月。庭などを含む全体の工期終了は17年8月を予定している。
 御井キャンパスの現4棟(100~400号館、3階~6階)の老朽化に伴い、高層化した新校舎1棟に集約化するもの。T字型の校舎とその周辺整備を3期工事に分け、13年6月から15年2月までの1期工事では、御井キャンパス西端に位置し100号館と200、300号館に挟まれる400号館を解体し、T字型の横棒部分にあたる校舎を建設。15年3月から16年10月の2期工事で100号館を取り壊して、残り部分の校舎を完成させる。同年11月からの3期工事では200、300号館を解体して、前庭や渡り廊下などを整備する計画。
 新本館の建築面積4468平方m、延べ床面積2万8420平方m。1期工事で建設する地下1階地上8階建て部分の延べ床面積1万5751平方m。2~7階には講義室、1階にはカフェテリアや講義間の学生の学習環境を提供する役割を担う「ラーニングコモンズ」、8階には市内を眺望できる多目的ラウンジなどを新設する。1期工事終了後の15年4月から使用を開始。
 2期工事の10階建て部分は延べ床面積1万2668平方m。現在200号棟、300号棟で使用している教室や講義室、事務室などを移転させる計画で、全館の供用開始は17年4月を予定している。渡り廊下や前庭部分にあたる3期工事は今後詳細な計画を詰める。設計は株式会社梓設計で、施工は清水建設株式会社。建築実行委員会委員長を務める遠山潤学生部長は「新本館には御井キャンパスのシンボルとなってほしい」と話している。
 御井キャンパスは1950年2月開設。敷地面積15万6509平方m。文学部、法学部、経済学部、商学部と大学院3専攻、法科大学院があり、約5900人の学生が学んでいる。