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粕屋町にマルチテナント型物流施設 ラサール不動産投資顧問


週刊経済2022年12月20日発行

九電、九電不動産、大福物流と共同で

米国に本社を置く総合不動産サービス・ジョーンズラングラサール傘下の不動産投資顧問会社・ラサール不動産投資顧問㈱(東京都千代田区、キース藤井社長)は、粕屋町江辻にマルチテナント型物流施設を開発する。来年6月着工、完成は24年8月の予定。
高速道路のインターチェンジ付近など交通の利便性に優れたエリアで大型物流施設のニーズが高いことを背景に開発を予定しているもので、九州電力㈱(福岡市中央区渡辺通2丁目、池辺和弘社長)、九電不動産㈱(同、大神徳仁社長)、熊本県甲佐町の㈱大福物流(木村嘉宏社長)との共同プロジェクト。名称は「ロジポート福岡粕屋」。場所は九州自動車道福岡インターチェンジから約1・7キロ、香椎線土井駅近く。敷地面積は約8万1700㎡。鉄骨造、SRC造り地上3階建てで、延べ床面積は約9万2600㎡。ラサール不動産投資顧問㈱、九州電力㈱、九電不動産㈱の3社による特別目的会社・福岡プロパティ―が事業主体として開発、1階部分は㈱大福物流が貸借し、運営することが決定している。
同社はジョーンズラングラサール傘下の不動産投資顧問会社・ラサールインベストメントマネージメント(総運用資産残高・約820億ドル=22年6月)の日本法人。物流不動産の開発では、名古屋市中村区で東急不動産㈱、㈱NIPPOと共同でマルチテナント型物流施設「ロジポート名古屋」、千葉県松戸市では㈱NIPPOと楽天グループ㈱と㈱西友共同運営する「楽天西友ネットスーパー」専用の物流施設を開発している。また、プロジェクトに参加する九州電力㈱が九州域内で開発型の部流施設に参画するのは今回が初めて。