NEWS

  • 地域

介護施設5カ所を45億円で売却  さわやか倶楽部    リースバック取引で財務体質強化


 株式会社ウチヤマホールディングスの連結子会社で介護福祉事業の株式会社さわやか倶楽部(北九州市小倉北区熊本2丁目、内山文治社長)は9月17日、売却総額45億100万円で投資ファンドの合同会社SAMURAI7、SAMURAI8(東京都港区赤坂2丁目/業務執行社員、一般社団法人SAMURAI、山崎亮雄職務執行者)に介護施設5カ所の土地・建物を譲渡する不動産売買契約を締結した。物件引き渡しは今月30日を予定。
 設備投資負担を軽減するために自社開発施設のセールアンドリースバック取引を進める一環で、資金を早期回収して財務体質を強化するとともに、新規投資資金の調達枠を確保し事業展開のスピード化を図る。SAMURAIへの譲渡は15物件目で、全体では28物件。
 5物件は同日付で、2033年10月まで20年間の建物賃貸借契約を結び、引き続き同社が運営していく。今回譲渡する物件はさわやか新居浜館(愛媛県新居浜市)、さわやかシーサイド鳥羽(三重県鳥羽市小浜町)、さわやか清田館(北九州市八幡東区清田3丁目)、さわやか和布刈弐番館(同市門司区大久保1丁目)、さわやかみなと館(新潟市中央区)の5施設。同社では「施設展開のスピードアップを図り、13年度下期も、福岡市や名古屋市などに介護施設を開設する」と話している。
 ウチヤマHDは06年10月に設立し、昨年4月にJASDAQに上場。資本金13億6051万円。グループ従業員3693人。今年3月期の連結売上高は199億6800万円。さわやか倶楽部は04年12月設立。資本金2億80万円。従業員1713人。