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「全国中小企業クラウド実践大賞」で審査員特別賞 風月フーズ


週刊経済2022年11月29日発行

九州・沖縄地区で

レストラン運営や菓子製造・販売などの風月フーズ㈱(福岡市南区野間1丁目、福山剛一郎社長)は11月2日、全国中小企業クラウド実践大賞の九州・沖縄大会で審査員特別賞を受賞した。
全国中小企業クラウド実践大賞とは、クラウドを活用して新規事業創造、収益向上、業務効率化を実現した中小企業事例を発掘し、広めていくためのプロジェクト。
福山社長が就任した2020年から進めてきた、クラウド活用の取り組みが評価されたもの。組織内のコミュニケーション不足、スキル・データの属人化の課題を解消することを目的に、チャットツール導入やこれまで社内パソコンのみでしか閲覧できなかった売上情報などをスマートフォンやタブレットでも即時に確認できるようにした。また基幹システムが入ったサーバーの廃止に併せ、フルクラウド化に注力。勤怠システム導入時においては、社内にサポート窓口を設置するなど工夫した上で全従業員に展開したほか、ノーコードで自社用アプリを開発するための勉強会なども実施している。福山社長は「今後、天気・曜日・通行量などのデータを考慮した売上予測を活用し、より良い売場づくりを進めたい」と話している。
また「審査員特別賞」に選出されたことから、12月21日に開催される全国大会への出場が決まった。全国5ブロックの地方大会から選ばれた15社が登壇する。
同社は1949年5月設立。資本金3千万円。高速道路サービスエリアをメインに空港・商業施設における店舗運営のほか、「雪うさぎ」をはじめとする菓子・パンなどの製造・販売を展開。従業員520人(パート・アルバイトなどを含む)。