NEWS

ミドル・シニア世代の中途人材確保に向け連携協定 福岡商工会議所


週刊経済2022年11月22日発行

産業雇用安定センターと

福岡商工会議所(福岡市博多区博多駅前、谷川浩道会頭)は11月9日、再就職支援などを手掛ける公益財団法人産業雇用安定センター福岡事務所(同所、大野彰久所長)と、ミドル・シニア世代を中心とした中途人材確保に向けた連携協定を締結した。
深刻な人手不足を背景に、会員事業所の主にミドル世代・シニア世代の人材ニーズに対応するため、同センターが実施する「再就職・出向支援事業」「キャリア人材バンク事業」を活用し、中途人材確保に向けた情報提供を強化する。従来、同会議所の採用支援は「合同企業説明会」「就職情報交換会」など、新卒採用を対象とした支援が中心であり、中途人材採用支援は専門の他機関への紹介が主で、弱みとなっていた。今回の協定を機に、中高年・ミドル人材等の「中途人材」の情報やマッチング実績を豊富に持つ同センターと連携し、会員事業所への積極的なPRで利用を促すことで、中途人材採用支援の強化を図っていく狙い。
谷川会頭は協定締結式のあいさつで、「政府が掲げる『新しい資本主義』の中でも、労働市場の流動化は重点テーマの一つに位置付けられている。今回の連携協定を機に、当所の弱みであった中途採用支援の強化を図ることができれば、大きな意義がある」と強調。大野所長は「センターの認知度がなかなか広まっていない点が課題だったので、今回の協定を機に福岡商工会議所の会員企業に積極的に周知拡大を図り、活用を促していきたい」と意欲を語った。